第5話Part 1: Erstwhile/Investigation

“Happiness and grieves come and blend together.”


 当たり前じゃなく、よく見られないのはこの場所が閑散であること。それを見るには難しいわけじゃなかったけど、ただ普段は意味がないから。


 灯りが灯るままに、電気がつけるままに、この場所は廃校でもなく、ただ一時的の立ち入り禁止。幽霊のような私なら、警官も気づいていない。


 ここに限らぬ、あれ以来、学校も会社も危機性が増えたら、緊急に休業になる。それは政府の方針である。多分、今なら国(奴らの誇り)よりも人々(奴らの道具)の命の方が優先的であると、あの老人たちが合理的に考えてできるみたいだ。


 言葉にすれば、ここは記憶に満ちる過去の居場所である。全部試すには時間なかったけど、それでいい、試したのは意味深い記憶が残されるから。


 派手なところと秘密なところも、それぞれの幸せがあった、それぞれの苦しみがあった。もう一度子供になったみたいで、あの頃の私たちは何もかも新しいことを。


 関与しないものによれば、奴らの中には、私たちが馬鹿者と見るものがいる同時に、勇敢なるものと見るものもいる。要するに、二極分化させるものであった。


 かかる時間を構わず、終わらない仕事があれば、できるまで帰りはしないにしていた。優しさから心配な言葉を構わず、目標がまだ遠くあれば、叱られても帰られなかった。


 普段は散らかっている部屋が誰もいない今だけが綺麗になる。恐らく、綺麗と見えるのは最初で、初めてここに来た時から既に散らかっていたから。


 でも、そういう“綺麗”じゃなく、これはただ今まで最も綺麗と見えること、普段は人が言える綺麗じゃない。つまり、まだ散らかっているこの部屋。


 そんなに小さな部屋とも言えないけど、問題は集会したら、人数が多すぎるからずっと 密集していた。それでも、笑い合うこともできて、集中に議論することもできた。


 統一であるほどに散らしていた。同じ目標があれば、対立的な目標もあった。だから、ずっと一緒になるわけもなかった。


 葛藤なら、毎日ほどあった。時にはその葛藤により、共通目標が達せないこともあった。お互いにそれがよくないと知っていても、結局全てが仕方なかった。


 葛藤中でも、やっぱり私たちが色んなことを共通して、真似し合うみたいだった。塞げたものも同じ、恐れるものも同じ、苦しさも同じだった。


 自由なら、ずっと誰かが私たちから奪おうとしていた。政府なら当然、ここにいる“同盟国”のものたちも。講義中、テンスが上げたら、教授たちはただ政府相当する言葉を吐き出して、時があれば、家に帰ったら両親がまたその言葉を。


 活動は正式に禁止されるものじゃなくても、奴らの対応から見えて、結局丸ごと法律違反みたいだった。それでも、私たちは進んできたんだ。理由は、私たちの意志ならばもちろん、共に数人の権力者が手をくれて、特にあの人。


 真新しい希望を与えるように、総長になった直後、積極行動を促せる政策を実施し、文相に就任後、全国的にも。どうしていたか、誰にも分らないけど、おかげで制御が極めて弱くなった。


 全国の学生運動の状況が良好になり続けても、後任の総長が穏健的な政策で、どちらかというとこっちだけが悪化していた。


 辞任したあの人がどこへ消えてと思ったら、突然に現れたら同じくこんなもんになった、死人というものになった。説明されたものは足りぬまま、すぐにまた消えた。


 説明というと、よくしていたことも言えないけど、時があれば講義よりも学生等と屯して、制限せずに全てを論じ合っていた。学生等には恐怖のないままに、案を思うままに言い続けていた。


 支援してくれた教授や講師は確かに彼だけじゃなかったけど、有志を増やしたほどできて、そして派手に一緒に活動してくれたのは、彼しかいなかったんだ。


 私たちを良く知ってきた彼は、関わるサークルや団体全てを知って、きっと私がよく使っていた部屋全てを訪ねることがあるんだね。


 散らかっている部屋では、沢山の本が見えている。こういうのはこの部屋だけじゃなく、別の部屋でも。これはあの人の寄付であった。全部がランダムに送られたわけじゃなく、私たちが選べたもので、買ってくれたものである。


 この部屋を見るほどに、段々この部屋の変なところを気付いていく。知識を蓄えて、深刻な問題を議論する部屋でも、おもちゃからアダルトビデオまでも沢山見えている。当たり前で、ここでそれを一緒に見るわけじゃなくて、ただ交換したり預けたりされたもの。


 その変なところはあの日だったらあまり気づけないことであったんだ。離れたからこそ、こういうのが気づき始めるのさ。


 ここに来た目的からズレてしまうけど、今日はチャンスだから、ちょっとだけ他の部屋を見たくなる。


 結局、異常なものはなく、ただ全ての部屋が同じく見えている。違うところがあるのは当然だけど、結局片付けようとしていたものはいなさそうだ。そして、部屋の中はサークルや団体の面とは全く違うものと分かってきた。


 全ての部屋を見えてきても、残り一つの部屋だけが思わずに近くするのも嫌がっている。それは偉大な恐怖であること。


 そこには何もないんだ。ただ、あの日の記憶が浮かべるだけ。普通な部屋だった、それは一つの過ちまでだった。知りたいんだ、今ならこんなのはまだあるのか。完全に止められないことだと、私たちの所為じゃなかったと、どうしても悔い……いや、罪悪感が残っている。


 テンションが上がったそのピーク頃、葛藤は激しく、友達の気持ちを見据えてしまった。思考せずに、疲れ果てた心を痛ませてしまった。


 ドアの前に立つこともできなくて、今はただそのドアを遠くから見えている。見えているよりも、目を逸らそうとしている。


 あの日の虚しい顔と、その前の笑顔で輝いていた顔も。あの日、見ていたものは遠すぎて、近くにいるものを捨ててしまった。それはよくある犠牲と言われても、それまでは誰もが望んでいなかった。だから、受け止めることも誰もができなかった。


 多分、部屋をそのままで放置するのは最もいいことであると思っている。魂や幽霊というものがあれば、自由にさせるのが一番いいことである。


 中はただの花束だけけれども、どうしても入りたくないんだ。罪が心を染めるように、今思えることはただあの日の過ち。まるで、自分が殺人であった。


 今は謝りなんとか伝えても、結局届けない。もう一度会うことができれば、奇跡とかあれば、それを望んでいる。なのに、今まで生きている私こそが奇跡だと……馬鹿馬鹿しいだ。


 ——何っ!?何んだその音は!?この感じって……屍者が現れた!


 長い廊下に沿って、化け物の位置に近くなるために。感じられるままには、遠くもなく、走らずにもすぐに見つけると思っている。


 だが、その位置に着いたと思う時、何故かその存在が消えていて、肉体一匹も見つけられない。追跡するには別の方法にして、もっと速く近くなるために。


 そうしたら、状況がはっきりとなり、原因は未知のままに。知らない誰かが、彼女が探している中に、屍者を殺していく。


 戸惑われる理由は、屍者の位置がバラバラしても、彼女が目指す位置のものはいつもと知らない誰かに殺された。レースよりも、せめてその人の姿を見つけたくなる、歩美はそう思い始めている。


 灯りがある位置が少なくあり、暗闇に潜みながら灯りを探しているが、先に見つけられないように、その影を利用している。


 ビルの真ん中に着いたら、圧倒的な力を放っている存在が感じられている。探している人と思うから、それを追いつくことにしているが、難しいものである。


 その存在が時には力を放ったり、時にはそれを隠したりするため、探すには中心しないといけない。前とは違い、沿う道には屍者があっても、ただ無視して、あの人に夢中している。


 身体が重くなり、動きが鈍くなる時、最後に倒れる屍者の肉体を見つけ始め、すぐに消えていても。情熱が上がり、見つける肉体が多くなるほどに。


 目に見えるのは、数えきれない屍者に囲まれて戦っている男の姿。素手で、難しくなく敵と戦いこなし、傷を受けずに邪魔者を殺し続ける。


 あの人、いつから戦ってる?最初から一人だけって、それは不可能だ。でも、疲れるなども見えぬ、一体何者だ?


 敵がどこから来るのを問わず、見なくてもすぐに倒している。自身の身体を餌にして、敵が現れるため、それでも残る傷はないままに。


 そう思えば、そもそも屍者の数がこんなに多いって、あり得るものか?——消えた!?彼はどこに?

 ——しまった……。


 痛い、起きたら、頭が痛い。目がぶれる、足が痺れる、頭痛が消えていく中。気づいたら、ここはとても明るい部屋だと、運ばれた記憶はなかった。


 彼の一攻撃で意識を失うことは、二人の力の差が凄く大きくあること。ここでは、彼と屍者の存在は全く感じられない。


 音を出さずに、こっそりと脱出してみたけど、ちょっとだけ部屋の中を調べて、何か面白いものを。


 部屋の状況から判断して、彼は私を運ばれた後、すぐに外へ出て、焦っていた。ここにある引き出しなどが一つも閉まっていない。恐らく、私がここに来ることを予想しなかった。


 複数のノートや日誌がある。要約にすれば、彼の名前は坂本俊博、医学部の助教として働いている。経験したことをよく記録している人。


 キャンパスで屍者の出現を気付き始めたのは学生であり、生存していたものはトラウマがあって、精神科医によれば、集団幻覚が起こっていた。当時、屍者の存在は未知であった。


 それでも、坂本がそれを信じられぬ、屍者を見た学生や教員たちに、精神科医に相談したら幻覚の診断を無視すると勧告した。そうしながら、その事実を調べていた。


 他の日誌。ある女性学生が気になっている。紫織を名乗って、彼女は何故か手術に偉大な興味を表している。手術実習はいつもトップであり、いつも夢中していた。


 最初はただ普通な学生と思ったら、何故か屍者が現れ始めた後、彼女の周りに関連事件の数が最も多くなってきた。屍者と彼女のことをもっと理解できるため、紫織と知り合いにした。


 数日が経って、紫織には異常なことはなかったも、現れていた屍者が非常に増えてきた。同時に、「集団幻覚」が広がって、大学内で問題となっている。


 日曜日、カフェで怖がっている恋人に出会った。尋ねてみて、答えは化け物の存在と、横にいる警察がそれは幻覚だと答えた。


 まだ近くにいることを気付き、位置に急ぎ、狭い廊下の中へ。驚かせて、見えるのは数えきれない化け物だった。恐怖で凍り付いたが、攻撃された時はバリアみたいなものが守ってくれた。


 バリアのことは聞いたことがなかったも、驚かせるよりも命を失わないように、全力で走っていた。


 それでも、塞ぐものは多すぎ、逃げきれないほどに。おまけに、バリアが急に消えた。その後、彼は奇跡で蘇って、死人となった。


 あれ以来、紫織と会わぬ、どこにでも見られなくなる。暮らし場に行ってみたから、個人情報を調べて、重大な情報を見つけた。


 攻められるのは一人、戦うのは一人だから、行けたら一人、死んだら一人そういうことになる。それが望むことかどうかは分からないけど、今までそうするにはまだ夢中しているみたいだ。


 無限の敵と戦うことが好きなほどに、見られた人物はすぐに戦場から引いた。まだ疲れ果ててなくても、人には限界がある、生き返ったとしても。


「安全地帯まで運ばれて心奥から感謝しますが、私なら自分の力で戦えます。こういうものぐらいはこの剣に匹敵しません。」


 現れ続けている屍者に囲まれながら、二人の死人が敵らを潰し、一匹も残れないように。一人は血まみれの拳を、一人は綺麗な剣を。


 大きいでも、小さいでも、どんな方法で攻撃にしても、結局死人に殺されている。その中、変なことを考え始めて中……。


 予告せずに、彼は私を強引に運ばれている。叫んでみても、叩いても、全然言うことを聞かずに、ただどこへ走っていく。


「もう日誌を読んだと仮定し、あなたに伝えよう。ここは目的地だ。」


 走ってくる敵を無視して、気づいたのは目的地が学生宿舎であり、同時に「重大な情報を見つけた」意味を分かった。紫織は男だった。


“There’s no point to tell a secret to someone who couldn’t comprehend it.”

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