6 激闘、最終局面
「く、おおおおおおおおおおおおおおお……っ!」
俺は残りの魔力を燃やした。
すべて燃やし尽くすような勢いで、魔力のオーラを吹き上がらせる。
「ぐっ……!」
マルスの表情が険しくなった。
「まだ、これほどの魔力を残しているなんて……無尽蔵だね」
「そうでもない。さすがにバテてるよ」
俺は苦笑を返した。
「だから、これで最後だ。俺の残りの魔力で最終攻撃を仕掛ける。こいつを凌げたら――お前の勝ちだ」
「……受けて立つよ」
そして――俺とマルスの激闘は、最終局面を迎える。
「【バニッシュフレア】!」
俺は手持ちの呪文で最大の威力を持つ火炎魔法を放った。
「無駄だよ。僕の魔法は相手の魔法を分解できる。いくら威力が強かろうと、バラバラに砕くことができるんだ」
言って、マルスが【螺旋魔弾】を放った。
俺も、マルスも、ともに互いのもっとも得意とする魔法での勝負を選択したわけだ。
ばしゅんっ。
俺の『火炎』は、マルスの『螺旋』によって、あえなくバラバラにされる。
「魔力で勝る君の魔法も、僕の技術によって分解できる。さあ、どんどん撃ってくるがいい!」
マルスが叫ぶ。
自信たっぷりだな。
今の一撃をしのいだことで、自分が完全に優位に立っていると確信したか。
「だけど、まだ――【ブラスティックボルト】!」
俺はさらに最上級の雷撃魔法を放った。
「【ギガントスプラッシュ】」
そして最上級の水流魔法も。
「えっ、連発……!?」
戸惑ったようなマルス。
最上級魔法を二連発できるとは想定していなかったのか。
「ただの――力押しだ。ちょっと格好悪いけど」
俺はマルスを見据えた。
「魔力を全開にすれば最大魔法を複数放つことができる。お前の【螺旋魔弾】でも分解しきれないほどの、な――」
「ぐっ……!」
稲妻と水流が、左右からマルスに迫った。
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