第23話 決意
だが、戦いが終わったかに思えたその時、遺跡の奥から再び不気味な音が響き渡った。玲二たちは警戒しながら、崩れた魔物の背後にある扉へと目を向けた。
「まだ何かが……?」
玲二は慎重に歩を進め、扉を開ける準備をした。扉の向こうからは冷たい風が流れ込み、何か邪悪な気配が漂っていた。
「これは……封印か」
扉を開けると、そこには古代の石版が置かれていた。石版には、古代文字で何かが記されていたが、それは誰にも読めない言語だった。セリーヌがその文字を見つめ、解析を試みる。
「この石版……何かの予言のようね。『真の魔王の復活』について書かれている……」
玲二はその言葉に驚き、石版の文字をじっと見つめた。
「真の魔王? それが……この遺跡の封印と関係しているのか?」
セリーヌは頷きながら続けた。
「そうよ。この魔物は単なる守護者であり、真の脅威はまだ解き放たれていないみたい。ここには、真の魔王が封印されているという予言が刻まれているわ」
玲二とエリザはその言葉を聞いて、深刻な表情を浮かべた。
「つまり、これからさらに大きな脅威が現れるということか……」
玲二は拳を握りしめ、決意を固めた。
「この脅威を無視するわけにはいかない。俺たちが立ち向かうしかないな」
遺跡で得た情報を元に、玲二たちは新たな旅の準備を整えた。彼らの前に待ち受けるのは、古代から封印されていた「真の魔王」の復活であり、それが世界全体に及ぼす脅威だった。
「この遺跡での戦いは、ただの序章に過ぎなかったというわけか……」
玲二は静かに呟き、仲間たちに目を向けた。エリザもセリーヌもその瞳に決意の光を宿していた。
「私たちは、この脅威に立ち向かうために力を合わせるわ。玲二、これからも私たちと共に戦ってくれるわよね?」
エリザの言葉に、玲二は微笑みながら頷いた。
「もちろんだ。俺たちの旅はまだ終わっていない。これからが本当の戦いだ」
こうして、玲二たちは新たな目標を胸に秘め、次なる冒険に向かって旅を続けることになった。真の魔王の復活が差し迫る中で、玲二たちはその脅威を封じ込めるためにさらなる試練に立ち向かうことを決意する。
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