第22話 決着
玲二とセリーヌの連携で、古代の魔物との戦いはさらに激化していった。魔物はその巨大な斧を振り回し、周囲の壁や床を破壊しながら攻撃を続けた。玲二たちはそれぞれが持つ力を最大限に発揮し、魔物の防御を崩すために戦っていた。
「セリーヌ、今だ! 呪文を唱えろ!」
玲二が叫び、魔物の鎧に向けて強力な魔法の一撃を放つ。セリーヌはすかさず呪文を唱え、魔物の鎧にかけられた古代の呪いを解除するための魔法を発動させた。呪文の力が魔物の鎧に浸透し、その防御力が徐々に弱まっていく。
「やった……!」
エリザが剣を振りかざし、魔物の弱点を狙って突進した。彼女の一撃が、ついに魔物の鎧を貫き、黒い鎧が砕け散った。
「これで防御は破れた! あと一押しだ!」
玲二は気合を入れ、全力で魔物に向かって駆け出した。彼の拳には、異世界で培った強力な力が宿っており、その一撃は魔物の心臓を狙って放たれた。
「行くぞ……!」
玲二の拳が魔物に直撃した瞬間、魔物の体が大きく揺れ、全身にひびが入った。魔物は苦しげな叫び声を上げ、その巨大な体が崩れ落ちていく。
「終わったか……」
玲二は息を整えながら、崩れ落ちた魔物の残骸を見下ろした。エリザとセリーヌも無事で、互いに目配せをしながら勝利を確認した。
「これで、この村に襲いかかっていた脅威は取り除かれたわね」
セリーヌが微笑みながらそう言い、エリザもそれに同意した。
「玲二、見事だったわ。この古代の魔物を倒せたのは、君の力と私たちの連携のおかげよ」
玲二は頷き、仲間たちに感謝の気持ちを込めて笑みを浮かべた
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