第14話 異世界での傲慢な振る舞い

 三田村たちは手に入れた力を使い、異世界で次々と成果を上げていった。魔物を倒し、財宝を手に入れ、そして自分たちの名声を高めていった。しかし、その過程で彼らの傲慢さは増すばかりだった。


「俺たちは選ばれた存在だ。この世界でも頂点に立ってやる!」


 彼らは力に溺れ、弱者を見下し、自分たちの欲望のままに行動した。村人たちから財産を奪い、反抗する者は力でねじ伏せた。


「お前ら、俺たちに逆らうとどうなるか分かっているのか?」


 三田村のその言葉に、村人たちは恐怖で震え上がった。


 そんな彼らの噂は、異世界全土に広がり始めた。そして、その情報は玲二の耳にも届くこととなる。


「異世界から来た者たちが、各地で暴れている……?」


 玲二はその話を聞き、胸の奥に嫌な予感が広がった。エリザとセリーヌもその表情を見て、ただ事ではないことを察した。


「玲二、何か心当たりがあるの?」


 玲二は深く息をつき、二人に自分の過去を話し始めた。


「実は、俺を裏切った連中がいる。もし彼らがこの世界に来ているのだとしたら……」


 エリザは驚きながらも、玲二の肩に手を置いた。


「大丈夫よ、玲二。私たちがついているわ。一緒に彼らを止めましょう」


 セリーヌも頷き、優しく微笑んだ。


「君の過去を清算する時が来たのね。私たちも力になるわ」


 玲二は二人の言葉に感謝し、決意を新たにした。


「ありがとう。必ず彼らを見つけ出し、償わせる」

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