第11話 新たな仲間との出会い
玲二とエリザは街の冒険者ギルドへ向かった。ギルドは多くの冒険者たちで賑わっており、仕事を探す者や報酬を受け取る者たちであふれていた。玲二はその活気に少し圧倒されながらも、エリザと共にカウンターへと進んだ。
「誰か、遺跡の探索に協力してくれる冒険者はいないか?」
エリザがギルドの受付に声をかけると、周囲の冒険者たちが興味深そうにこちらを見た。しかし、すぐに何人かが眉をひそめ、噂話を始めた。
「遺跡探索? あそこには魔物が出るって話じゃないか」
「危険すぎるだろ。俺たちみたいな小規模の冒険者じゃ無理だな」
その言葉に、玲二は少し失望したように見えたが、エリザは落ち着いた様子で次の手を考えていた。その時、ギルドの奥から一人の女性が近づいてきた。
「遺跡探索に興味があるって聞いたわ。私もその話には乗りたいところね」
その声に、玲二とエリザが振り向くと、そこには美しい女性が立っていた。彼女は長い銀色の髪を持ち、その目は鋭い知性を感じさせた。身に着けたローブは高貴さを漂わせ、彼女がただの冒険者ではないことを示していた。
「私はセリーヌ。魔法使いよ。遺跡に潜む危険には興味があるし、私の魔法も君たちの力になれるはずだわ」
セリーヌは自信満々にそう言い放ち、玲二とエリザを見つめた。その瞳には、何か強い意志と興味が宿っているように見えた。
「魔法使いか……ちょうど魔力を使う敵が出るかもしれないと考えていたところだ。君が加わってくれるなら、心強いな」
玲二はその提案に喜び、すぐにセリーヌに手を差し伸べた。セリーヌも微笑みながら、その手を握り返した。
「これで決まりね。さっそく遺跡に向かいましょう」
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