3話 道具セット

引いたカードはこのままでは使えないようだ。


使えるようにするにはどうすればいいのだろう。


困ったときはこの本を読む。


カードを使うには(開封したカードを使用するにはカードを掲げ、「プレイ」と宣言することで使用することができる。また、プレイしたカードが道具だった場合は耐久力が無くなると壊れてしまう)


耐久力の見分け方が良くわからないが、見た目がボロボロになってきたら壊れるサインだろう。


などと、あれやこれやをしていたら体感で3時間くらいは経過している気がする。


まずい。


こんなことしていたら、例え疲れない体といっても体力がなくなったら死んでしまう。


早く川を探しにいこう。


一定方向に10分くらい歩いていたら水の流れる音が聞こえた!


ようやく川を発見できた。


川の水で顔を洗い、水を飲んだ俺は、適当に目印をつけて元いた草原へと戻った。


その道中もミッションを達成する音が鳴っていた。


初心者ミッション②5km歩こう(達成)

100ポイント獲得


初心者ミッション③7km歩こう(達成)

200ポイント獲得


初心者ミッション④10km歩こう(達成)

300ポイント獲得


など、合計で1000ポイントは獲得していた。


そんなに歩いていたのか。


流石は、状態異常無効の体。


神様のおかげだ。


さてと、空を見上げると太陽が真上くらいにあった。


日本でいうと大体午後2時くらいか?


そろそろ、火を確保しないと暗くなってしまうな。


ということで、さっき手に入れた「道具セット」の出番だ。


カードを取り出して「プレイ」と、宣言する。


カードが光輝き、道具が出てきた。


いや、出てきたというか実体化したのか?


まぁいいや。


まず、木を伐るために斧を取り出す。


思ったより、この斧は重くない。これならサクッと伐れそうだ!


そして、高さ数十mはありそうな大きな木の前に立ち、勢いよく振りかぶった。


「せーの!」


スパーン!!!


.....あれ?一発でいけちゃった。


一瞬の出来事で伐れたのか分からなかったので、確認するために木を軽く押してみた。


「ギギィ」といいながら木は倒れた。


すごいなコレ。


次に、小さく加工してみる。


斧がサクッといけてしまったからもしやと思ったが、ノコギリもサクサクといってしまった。


流石に切れ味良すぎるだろ!


だが、そのおかげで時間をかけずに加工することができた。

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