4話 SR+カード

よし、あとは火起こしだがここで問題が発生する。


俺は魔法を使えない。


というか使えるか分からない。


.....どうしよう。


先ほどの道具セットに何かないかと漁っていたら、なんと!マッチが入っていた。


なんというラッキー!


よし、これでいつでも火起こしできるぞ!


そうこうしてるうちに周りが暗くなってきた。


そろそろ、火起こしするか。


今日は野宿しよう。


怪物とか獣が来ないことを祈りながら眠りにつく。


▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎


▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎


翌日、食料を探しに出掛けようと準備をしてると遠くから、ドスッドスッドスッと、振動と共に何かが迫ってくる。


な、なんだあれ!?


見た目はでっかいイノシシでウロコに覆われている。

スゴく硬そう。


って!ぼーっとしてる場合じゃない!


獣は俺を見つけると、咆哮した後にこちらに突っ込んできた!


え、え?どうしよう。どうすればいい!?


突然の出来事に戸惑っていると昨日引いたSR+カードが光り始めた。


なんだ!?


か、掲げろってことか?


もう何がなんだが分からないがとりあえずカードを掲げて「プレイ」と叫ぶ。


すると、周りが光に包まれると同時にカードの中から女の子が出てきた。


その見た目は赤い髪に赤い瞳、白い服でオレンジ色のスカートを履いていた


神々しい青いオーラを纏っている。


か、かわいい。....って見とれてる場合じゃなかった!


やばい!


「ボルガノン!」


女の子がそう叫ぶと大きい火の玉が、獣を焼き尽くす


ドカーーン!!


凄まじい威力で俺はポカーンとしている。


やばすぎ。


でも、助かったのか...?


獣は黒焦げになっていた。


「あ、ごめんなさい!威力強すぎたかしら?」


えっと、声は10代後半、20代前半くらいかな?


「あぁ、自己紹介遅れてごめんね。私はエリカ。火を司る精霊よ。」

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