要サクラ
教室にいたのは昨日よりも少し少なく10人程度だった。
「呼びかけてみたけどだめだった。」
森本はみんなを呼びかけていたらしい。まとめ役だった山本が居なくなった今星乃ひめが昨日は仕切ってくれたが星乃ひめは今日はお休みか遅刻か分からない状況だった。たまにしか学校に居ないため別に驚くことでもなかったがどうしようかとみんな立ち往生をしていた。
「と、とりあえずさ、何か手がかりになりそうなものとか探してみない?」
榎本がそうみんなに言ってみた。だが手がかりになりそうなものなんかどこにもない。
「あ、じゃ先生に話を聞きに行くのはどうかな?」
榎本の意見に半分賛成。だがもう半分は今の先生は怖いといい話を出来ないと。
「じゃ、、!私が先生に聞きに行ってくるから先生に何か聞きたいことある、?」
榎本が今日は率先して動いてくれ周りもみんな榎本に協力をしている。
「じゃ、先生に話聞きに行ってくる。少し待ってて」
そう言って榎本は職員室に向かった
「3年5組 榎本瑠衣です。高橋先生に用があって来ました」
だけど職員室には先生の姿が見れない。
別の先生が気づいてくれ榎本に
「今日高橋先生お休みなのよ」
とだけ伝えた。
「そうですか、ありがとうございます。」
仕方なく榎本は教室に戻りみんなに先生がい無かったことを伝えた。
「じゃ今日はやることなくなっちゃったね。これから残り数十日どうしよっか。。」
森本がこれからを心配していた。だがそれは周りも同じだった。このまま卒業出来るのだろうかという不安を胸にみんな帰宅した。
その頃星乃ひめは学校に向かっていた。
みんなが帰って1時間した頃
ガラガラ
扉を開けた星乃ひめを待っていたのは高橋先生1人だけだった。
「待っていたよ」
「なぜ先生がここに?他の奴らは?」
「みんな俺が居なくてかえった」
星乃ひめがぼけーとしていると先生は続けて喋った
「みんなも推理を頑張っているみたいだ。だがお前はもう犯人を見つけ出せそうだよな?だから今ここに来た」
「いや別にまだ分からないし、来たところでなんになるんですか。?」
「星乃ひめ、お前にヒントをやる」
「ヒント?」
どうやら先生は犯人の手がかりとなるヒントをくれるらしい。
「鈴木真莉は犯人では無い。だけど、犯人でもある」
どゆことか分からない星乃ひめだったが少し時間が経ったあと先生の言っていることが理解出来た。
「要するに、主犯では無いが犯罪には関与している?で合ってますか?」
「さあ」
先生は星乃ひめに何かを伝えたいんだと思うだがそれが分からない。【犯人ではなく犯人】頭を抱えた。先生が帰ろうとしたその時星乃ひめは先生に言った
「先生は何故そこまでして要サクラのことを言及するんですか?」
10秒間の沈黙の末先生は「さぁ」とだけ言って教室を出ていってしまった。
先生もクラスの奴らも誰もいない。星乃ひめは帰りにあるところに寄ろうと思い学校を去った。
ピーンポーン
星乃ひめはある人の家に向かった
「はーい」
少しダミぼのお母さんらしき人が出てきてくれた。
「山口ひなさんのクラスメイトの星乃です。少しひなさんとお話したくて来ました。」
「ひなの友達?」
「いやクラスメイトです」
山口ひなは見かけによらず友達とかあまりいないタイプなのか呼ばないのか、母親はクラスメイトの子が来て驚いた様子だった。
「ひなークラスメイトの子来てくれたよーはよ降りてこい」
少し強めな口調で山口ひなを読んでくれた
「ってお前、星乃ひめ?」
「お久しぶりです。そして直接お話するのは初めましてですね。」
「あぁ、そんなお前がなんの用?」
星乃ひめは山口ひなに単刀直入に言った
「なぜ要サクラを無視した?」
「は、?」
「山口さんが要さんと小、中学の頃とっても仲良しだったことを知っています。だけどあなたは高校に入るタイミングで要さんを無視するようになったそれは何故ですか?」
先生からも貰った資料のおかげで山口ひなと要サクラがどんな関係か分かった。小学校、中学校と要サクラと山口ひなは仲良しだった。だが高校に入るタイミングで要サクラは静かな子になり元から元気だった山口ひなのは性格が合わなくなってそうしていくうちに気づいたら要サクラは鈴木真莉にいじめを受けており気づいていたけど自分が標的になるのが怖かった山口ひなは見て見ぬふりをしていた。
「学校行きませんか?」
星乃ひめは山口ひなを学校に誘った
「星乃ひめだって滅多に学校行かないじゃんそんな奴に言われたくない」
「学校に行って話し合いに参加しませんか?」
「どうして私が行かなきゃ行けないの」
星乃ひめが山口ひなを話し合いに参加させたい理由はただ1つ
「あなたが確白だからです」
「どゆこと?」
星乃ひめの推理上山口ひなは確かに無視をした。それは紛れもない事実。これにおいて山口ひなは犯人ではなく犯人である。に値すると思った。星乃ひめは殺害した人を見つけるただそれだけが目標だった。
「クラスの人たちにはみんな今疑いをかけている。その中山口さんは今のところ他の人達には無い無罪を主張できるピースが揃っている。私がクラスの中で信じられるのは貴方1人です」
山口ひなはその事を聞いて渋々承諾をした。
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