星乃ひめ視点
「ただいま」
返事帰ってこない家
毎日がつまらない。
母親は私が小さい頃どっか行った。
父親は有名な探偵。忙しいから家になんか帰ってこない。所詮家族なんかそんなもん。
学校にあまり行かないのはつまらないから。行ったって何も得られない。だけどそんなある日担任からの一言で
私の世界は表情が変わった。
父親のことなんか好きじゃない。むしろ中一の頃母親が居なくなった私を置き去りにずっと仕事をしている父親になんか尊敬も敬意もなんも無い。今となってはいてもいなくてもどーでもいい。むしろいない方がいい。ただ無駄に広い家に私1人。それで十分。
別に父親を尊敬していないけど同じ血が流れていることもあり私も推理脳だ。今回の事件を推理してみた。まずクラスの全員の名前を紙に書く。そして要サクラとの関係を1人ずつ書いていく。
「でもなぜ警察が自殺だと言ったのにも関わらず先生は殺されたと断言したのか。」
私は気になって学校からかえったばかりだがまた学校に行き先生に話を聞くことにした。
「高橋先生、要サクラさんのことについて少しお話お聞かせください。」
先生は少し間を空け
「場所を移そう」
といい、誰も使っていない空き教室に行った。
「先生いきなり質問します。先生はなぜ自殺ではないと思うのですか?」
「星乃ひめ、お前は父親ににて推理が好きなんだな」
『父親に似て』この言葉はあまり聞きたくなかった言葉だ。あんなやつと一緒にされたらたまったもんじゃない。だがここは落ち着いて先生が話すのを待った。そして先生は続けて言った
「要サクラは自殺では無い。」
「そんなことは聞いてません。なぜ自殺じゃないと思うのですか?と質問してます。」
先生は私をおちょくってるのか?でも何故か違う気がする。少し間があき先生が答えた
「じゃなぜ自殺だと思う?」
「警察が自殺だと言ったから。」
「じゃなぜ自殺じゃないと言った俺を今お前は信じて推理をしている?」
「別に信じていません。ただ自殺じゃなく殺人だったら面白いから私は先生に聞きたいんです。」
先生は何をどこまで知っているのか分からないただ、全てを知っていそうな気がする。私が先生に聞いたあと先生は黙りひとつの資料を渡した。
「これには3年5組全員の親の職、要サクラとの関係が書いてある。」
「はい、、?」
「お前ならこの謎を解ける」
そう言って先生は空き教室を出ていってしまった。
家に帰った私はその資料を見た。
「森本信治と要サクラはなんの関係もない、、鈴木真莉と森本信治の親同士が仲が良い、、、森本の親は警察、、、?」
ここで私は冷や汗が止まらなかった。なぜなら要サクラをいじめていた鈴木真莉と要サクラとは無関係だか警察の親を持った森本信治の親同士が仲がいい。
「警察は殺人を隠蔽できる。」
そうだ、自分の子を守るためならなんだってする。だから事件を隠蔽した。そうだと私は思っただが高橋先生はそんな簡単な話にするのだろうか。そんな気がしない。
「橋本葵、、ストーカー、、?」
橋本葵は要サクラのことが大好きでストーカーをする程だったと書かれている。
「振られたが故に殺害、、?」
先生がくれた冊子を見ると全員が怪しい気がしてきた。とりあえず一通り見てみることにした。
チュンチュン
子鳥のさえずりが聞こえてきた
「あ、寝落ちしてしまった。」
私は資料を見ながら寝てしまっていた。だいたいみんながどういう関係かは整理ができた。だがみんなの関係性を見れば見るほどみんなが怪しく見えてしまう。とりあえず学校は遅刻して行こう。そう思いもう一眠りついた。
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