Scene4 後輩と耳かき
//SE: 扉が開く音
「先輩、おつかれSummerです」
「夏はもう終わってもうそろそろ秋だろって?先輩、今年の夏、私たちは何をしましたか?」
//問い詰めるように
「花火大会に、お祭りにも行って、あ、あと水族館も楽しかったですね!」
//困惑しながら
「あれ?思ったより充実してる?」
//食い気味に
「そんな呆れた顔しないでください!別に楽しかったんだからいいじゃないですか!」
「お前と一緒ならどこでも楽しい?」
//嬉しそうに
「何当たり前のこと言ってるんですか?まったく、まったくもうですよ」
//思い出したように
「あ、そうだ。先輩、今日はしてあげたいことがあったんです」
(怪しげな視線を向ける)
「絶対ろくなことじゃない?」
//自信気に
「これを見ても同じことが言えますか?じゃん!耳かき棒です!なんと梵天までついてます!」
「耳かき棒がどうしたかって?先輩、忘れましたか?言ったじゃないですか。してあげたいことがあるって」
//言い放つように
「そう!そのまさかです!この可愛い後輩ちゃんが先輩に耳かきをしてあげます!」
(再度、怪しげな目線を向けながら)
//少し動揺して
「い、痛くしないかって?」
//自信気に
「安心してください。マッサージ系は得意なんです。この前お母さんにもやってあげて褒められたので、私のお母さんの太鼓判付きです」
「ささ、先輩、私のお膝へおいでませ〜」
//SE: 布が擦れる音
//左耳が上になるように
//距離: 左耳元 少し上
【浅い部分を1~2分ほど】
「それでは行きますね。最初は浅い所からゆっくりやっていきますね」
//少し間を置いて
「気持ちいい、ですか?それは良かったです」
「さて、温まりましたかね?それでは奥の方失礼します」
【左耳 耳かき 5分〜7分ほど】
〔以降をゆっくりと呼んでください〕
「だいぶ涼しくなってきましたね。確かにまだ昼間は暑いですけど、夕方は風も出てきましたし、日が落ちるのも早くなって涼しくなりました」
「秋はどこに行きたいとかありますか?私は紅葉狩りに行ってみたいです」
「お月見ですか?いいですね〜団子も用意して本格的にやりましょう。それに、秋と言えばハロウィンもあります」
「仮装はしたいですね。先輩、私は何が似合うと思いますか?」
「猫娘、ですか?可愛いから絶対に似合う?それ、先輩が猫耳姿の私を見たいってだけじゃないですか?」
//からかうように
「じゃあ、お前はどんな仮装が見たいのかって?そんなの一択です。ドラキュラですよ。絶対似合いますよ。それに、黒いマント、好きですよね?」
「好きで悪いかって?別に悪いとは思ってませんよ?ただ、いつまでも少年の心を忘れられなくて可愛いなと思っただけです」
//呆れながら
「え?男は何歳になっても心に少年を飼ってる?あ〜童心を忘れないってことですね。先輩が子供っぽいのは割といつもです。すぐしょーもないことでからかってくるんですから」
「そんなことないって?いえいえ、そんなことあります〜だって先輩、1個チョコレート食べただけで私のお菓子2個食べたじゃないですか」
「え?あれは最後に食べようと取ってたのを奪われたから?うっ、それは知りませんでした。でも、2個もとる必要はないと思います」
【左耳かき終了】
「さて、仕上げです」
【梵天を30秒ほど】
//距離: 左耳元
//吐息
「ふぅ〜…」
//少し間を置いて
「はい、左耳おしまいです」
「それでは反対側を向いてください」
//SE: 布が擦れる音
//動揺しながら
「ひぅ!これ、先輩の息がお腹に当たって............」
「だ、大丈夫です。やれます」
//右耳が上になるように
//距離: 右耳元 少し上
【浅い部分を1~2分ほど】
「それではこちらも浅い所からはじめさせて貰います」
「かりかり.........かりかり〜」
「さて、こちらも温まったと思うので、奥の方、失礼しますね」
【右耳 耳かき 5分〜7分ほど】
〔以降をゆっくりと呼んでください〕
「秋と言えば台風も沢山来ますから注意しないとですね。か、雷の日はまたお願いします」
「慣れるまでゆっくりでいい?」
「先輩、ありがとうございます」
「耳かき、気持ちよさそうで何よりです。相性抜群なのかもですよ?」
「眠くなったら寝ちゃっても大丈夫ですからね。下校時間近くなったら起こしますからそれまではゆっくりしてください」
「大丈夫ですってちゃんと起こしますから」
「ここ最近頑張り気味でしたから。ほら、目を瞑って、何も考えないでくださいね。脳が働いていると中々、寝つけませんから」
「おやすみなさい、先輩」
【以降、時間までセリフなし、耳かきのみ】
【左耳、耳かき終了】
//小声で
「さて、梵天失礼しますね」
【梵天を30秒ほど】
//小声で
「完全に寝ちゃってますね。ふふ、寝顔可愛い」
//頭を撫でながら
「先輩、好きですよ。今度は起きてる時にちゃんと言いますから。今だけ、ずるい"女の子"でいさせてくださいね」
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