キセル

キセル

聞こえのいい言葉で包み込まれた

直視したくない何かなんかは

煙のように飛んで行きました。

考えていたことも忘れました。

思い出せない空白が増えました。

あの人はずっとにやけていました。

僕はずっと働いていました。

社会と繋がってるように感じてました。

ある日言われました。

誰でもいいと言われました。

悲しい気持ちになりました。

忘れないようにメモしてました。

僕は働くのをやめたくなりました。

誰かがやってくれると思いました。

僕はたまった金でキセルを吸い込んで

誰かを働かせたくなりました。

何度も鞭打ちをして働かせました。

悪に染まっても構わないと思いました。

社会は許してくれると思っていました。

キセルの頻度が増えて、どんどん気分が良くなりました。

いつのまにか働き手は死んでました。

怖くなったのでキセルを吸いました。

気分がマシになりました。

どうでも良くなりました。

いつのまにか僕も死にそうになってました。

そんなことはどうでもいいと思ってました。

すべてをわすれてくるって死にました。