第3話 小学生1

2013年春、桜吹雪が新しい生活を応援するかのように僕の背中を押して、小学校に入学した。


正直に言って小3までの記憶はそんなに覚えていない。


むしろ覚えてた方がおかしい、


多分周りからの評価は、毎朝一緒に遊んで帰って野球している団体の一部の子というのが僕の存在だったのだろう。


そう、特に何もなかったのだ。リーダーシップもないし、勉強もできない。


ただまだあるとすれば、幼稚園の頃に見ていた仮面ライダーで身につけた、時代遅れの正義である。


僕の親は優しかった、なんでもするにしても応援してくれるし、お金を出してくれる、中途半端に終わっても変わらず応援してくれた。

何も結果を残すことができないくせに


この時の僕はある意味最強なのだろうと思っている。何も苦労してないのに幸せを噛み締めることができていたのだから、

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