死者の
もうずっと前のことだ。
葬式のとき。最後のお別れの時間。冷たくなったであろう祖母の頬に触れることに、私は幼心ながら何かしらの抵抗めいたものを感じた。
結局母に促され列に流されるまま触れたのだが。よくわからないままに触れ、離れた。
あの触れがたさが何だったのか、今でも私にはわからない。
いつかわかったらと、そう思う。
(松屋で一人、期間限定の親子丼を食べていたら、なぜだかふとそんなことを思い出したのだった。)
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