第龍話 意識の中で
〈豆知識〉
今回の話数の読みに使った龍(読み方:よん)は、中国での人名とかで使う読み方らしい。
________________________________________________
意識が途絶えた。
はずだった。
なのに、こうして物事を考えられている。
不思議な感覚だ。
視界は真っ暗だけど。
ただ、目を閉じている感覚もある。
つまり、今の真っ暗な状況は、打開できるかもしれない。
目を開けてみる。
俺は倒れているようだ。
立ってみることにする。
すると、真っ暗ではあるものの、ぼんやりと周りが見えることに気がついた。
良かったと思うものの、まだ不安は拭えない。
俺の現状と俺の意識が途絶えた理由についてだ。
赤ちゃんだったから、あまり良く覚えていないけれど、たった一度だけ、同じような事で気を失った事がある。前世の記憶を取り戻したときだ。
でも、その時はこんなことはなかった。
俺の考えが正しければ、「ミント・シトレス」と
「レオ・バイド」は俺の…俺の…なんだ?
形容しづらい。
とにかく、前世の前世とかなのだと思う。
きっと、魂とかは一緒だと思うし、前の前の俺と言えるかな。
そういや、輪廻転生っていうのは、現代でもあるとはずだが、それでは確か、すごい徳を積んだヤツしか人間になれなかったはずだ。三回も人間になるなんて、俺の魂はどんな徳を積んでたんだ?
俺はこの真っ暗な世界を歩きながらそう考える。
すると、足元に何かがあることを発見した。
それは光の玉だった。
この暗い世界には少し相応しくない感じ。
拾おうとすると、どこかへ消えてしまった。
辺りを見渡すと、少し遠い場所に移動していた。
少し驚いたが、ここは俺の意識の中だから、これくらい不思議な事が起こっても不思議じゃないと思い、拾うためにそちらの方へ移動することにした。
またどっかいった。
________________________________________________
それを10回くらい繰り返して、やっと拾うことができた。
一体これは何だったのだろう。
そう思い、この光の玉を見まくる。
ガシャガシャみたいにパカッと開くわけではなさそうだ。
強く力を入れてみると、光を発し始めたことに気がつく。
「なんだ⁉」
今度はしっかりと驚きつつ、声を発せることに気がつく。
声出せたのか。
光の玉はそのまま手から飛び出し、浮かび上がっていった。
「なんなんだ⁉」
俺はずっと驚きながら、その動向を見守る。
その光とても強くなり、そのまま何も見えなくなる。
俺は耐えきれなくなり、目を閉じた。
もう大丈夫だろうと思い、目を開けた俺は、次に写った光景に唖然とした。
花
畑
が
写
っ
て
い
た
の
だ
か
ら
トラックに轢かれて死んだら、ダンジョンがある日本に転生した。そうしたら異世界人(二人)の記憶があるんだが 叩兵 @tatakihei47172454
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。トラックに轢かれて死んだら、ダンジョンがある日本に転生した。そうしたら異世界人(二人)の記憶があるんだがの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます