第壱話 学校へ行こう!!!

俺は学生である。

だから学校へ行かなければならない。

というかもう来た。

学校へ行くことは疲れる。

特に友達関係が疲れる。

陽キャは楽しく簡単に友達を作って遊びに行けるのだろうか?いや、陽キャも陽キャの苦労があるのだろう。

でも、陰キャも同じだと思う。

実際、苦労してると自分では思ってるから。陽キャが話しているのを見て話しかけようとすると見えない壁みたいので隔てられている気がして、話しかけるのを躊躇してしまう。

陰キャ同士でもお互い会話できないと友達は出来ないと思っているから、コミュ力がないと自分で自覚し、口下手だと前世から言われ続けてきた俺には陽キャの友達も陰キャの友達もほとんどいない。

ほとんどというからには少しはいるのかと思うかもしれないが、いるにはいるのだが、幼馴染と変人である。一人は幼馴染とは言っているが、引っ越していき、疎遠になった女子。もう一人は‥‥‥ちょうど来た。こいつは見たほうが早い。

コイツは『鴨田丈変人(かもた じょう)』。

魔窟ダンジョン狂の変人である。


「早く魔窟ダンジョンに行きたい。」

「無理だ。」

「なんで」


俺は正論をぶつける。


「高校の生徒証がないと、魔窟ダンジョンには入れねぇんだよ」

「そんなものは関係ない。」

「関係なくねぇよ」


このやり取りも20回目くらいか?


あ、魔窟まくつというのはダンジョンのことだよ

ルビが振ってあるから、もう分かるかもしれないけどもね。by叩兵

ふぇっ?なんだコレ。俺の中に変な言葉が‥‥‥意味がわからん。そもそも叩兵とは?

もういいやそういえば変人鴨田丈との話の中でダンジョンの年齢制限の話があったと思うが、高校に上がらないとダンジョンには入れない。

今は俺も丈も12か13歳だから入れないということである。俺は早生まれなので12だ。

そういや丈との出会いを話してなかった気がするな‥‥俺は誰に向かって言ってんだ?丈との出会いはは2週間前‥‥‥‥‥‥‥入学式が終わった後のことだった。


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入学式が終わって‥‥‥‥


「早く魔窟ダンジョンに行きたい。」

「無理だと思うよ」

「なんで?」

俺は思わず正論をぶつける。

「高校の生徒証がないと、魔窟ダンジョンには入れないもの。」

「そんなものは関係ない。」

「関係なくないよ」

「それでも俺はダンジョンに行きたい!!!」

「なんでダンジョンに行きたいの?」

浪漫ロマンだから」

「それだけ?」

「それだけ。」

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というさっきのやり取りとさほど変わらない

やり取りからコイツとの関係は始まった。

正直、コイツと駄弁ったりするのは楽しい。

でも、鴨田は俺と駄弁ったり、遊んだりしていて楽しいのだろうか。

今の俺には話したりする友達はコイツだけだ。

楽しくなかったらどうしよう、とかそういうの不安も少なからずあるわけで。

まぁ、なんか恥ずいし、これを本人に言うことはないだろうな。


「?どうかしたか?」

「なんでもないから大丈夫。」

「????」

「まぁいいか。そういや今日、スキルチェッカーが配られるよな。」

「??????」


今度はこっちが困惑する番だった。

スキルチェッカーって何。


「は?スキルチェッカー知らないのか?」

「知らねぇよ」

「じゃあ教えてやるよ」

「ありがとう」

「素直に感謝されるとなんか恥ずいな。」


では鴨田にスキルチェッカーについて教えてもらおうと思う。

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本日2話投稿を目指します。






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