トラックに轢かれて死んだら、ダンジョンがある日本に転生した。そうしたら異世界人(二人)の記憶があるんだが

叩兵

第零章 ダンジョンに入る前の下準備とウォーミングアップ ※メイン主人公の中学生時代の話と他の主人公たちとの邂逅

第零話 前世

拝啓

お母さん、お父さん。

俺、神崎斗真かんざきとうまは死んでしまいました。でも大丈夫です。ライトノベルやら異世界物のアニメなどに造詣が深かったお父さんやお母さんならわかると思いますが、「転生」をしたのです。そうです。輪廻転生ともいいます。

え?そんな非科学的なこと起こるわけがない?あれは物語で、フィクションだ?俺もそう思いまし

た。しかし、実際に体験してしまったのですから、俺はそんなことを言えないのです。

え?どこに転生したかって?

ファンタジーな異世界?違います。

和風な世界?ちょっと近いかも。

ダンジョンがある世界?惜しい!!

正解はダンジョンがある現代日本でした〜〜〜

というわけで俺はダンジョンがある現代日本に転生しました。

これから何が起こるのか、俺は。ワクワクしています。

じゃあ、行ってきます!!

________________________________________________

こんな感じかな。

あっちの世界の親に今の現状を報告するなら、こんな文章になるだろう。

ほんとに「転生」してしまった。

それを処理するのに、2時間位はかかった気がする。

トラックに轢かれて死んでしまった。

それを認知するのにも、それくらいかかった気がする。いや、そんなに少なくない。もう途方もない位の時間、かかったんだ。

でも、死んだとき、いや、死ぬ寸前はなんだか冷静だった。痛みとかそういうのがキャパオーバーすると、逆に冷静になるのだろうか。いや、こんなの、理解してくれる人なんていないか。

俺に前世の記憶が戻ったとき、ひどい頭痛がしたけど、あれはなんだったんだろう。

記憶が戻るときの副作用?まぁ、もうないとは思うけど。俺の「ダンジョンがある日本の世界」での親が言うには、急に泣き出して気絶したらしいけど‥‥‥‥‥‥‥‥‥あれ俺が赤ちゃんの時だし、もうよく覚えてないんだけど。まぁいいか、もうすぐ朝だし、もうよくわからないことを考えるのはや〜めた。



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