第11話好きです
私は河合と岩崎に佐伯との関係がバレそうなことも知らずに佐伯と逢う為に馴染みのラブホに急いだ。
ラブホを視界に捉えると、彼女にどの部屋かを訊いた。
私が扉を開けると、ベッドに腰を下ろした佐伯の姿が視界に飛び込んで、思わず彼女の元へ駆けてその勢いで飛び付いた。
「危ないじゃない……瑠美ちゃん。行ったのね」
「うんっ……行ったよ、紀香さんに言われた通りに。褒めて、紀香さん」
「そう。えらいえらい、瑠美ちゃん。瑠美ちゃんは……私みたいにさせたくないわ」
「えへへぇ。どういう……?」
私は彼女に頭を撫でながら、彼女の胸に顔を埋めたままに、訊いた。
「その……私は好きな
「やぁっ止めてよぉっ!今さらそんなぁっ……そんなこと、止めてぇっっ!私ぃっのぉっ、想いをっっ……謝んないで、紀香さぁんっっ!確かに……紀香さんに痴漢されずに逢い続けなきゃ、以前のような暮らしを続けられた。でもぉ……紀香さんに求められたから、私が抱いてる孤独を紛らわせれた。初めは確かに気持ち悪かったよ……でもぉ、今は紀香さんと居たい。いつまでも、紀香さんの傍に居たい。生きたいよぉ、私ぃ……紀香さんに求められてたいのぉ。好ぅっ……すっ好きなの、紀香さんのこと。紀香さん……私のこと、好きぃ……なんだよね?」
「瑠美ちゃん……」
佐伯は私の名前を呼びながら、涙を流した。
「ねぇ、紀香さぁん!私のことぉ、好きなんだよね?ねぇ、どうなの?紀香さんッッ、応えてよぉッッ!」
私は右手の甲で流す涙を拭い、脚を曲げ、彼女の肩を掴んで叫んだ。
「私ぃ……瑠美ちゃんが好きよ。好きなの、瑠美ちゃんのこと。瑠美ちゃん、高校は卒業しなきゃ、駄目。私を好きでいてくれるのはもちろん嬉しい……嬉しいけど、学業は棄てないで。これを厳守してくれるなら、瑠美ちゃんと居るから。守れる、瑠美ちゃん?」
「……う、うん。今朝言ったようなこと、言わないから……抱いて、紀香さん」
「ありがとう、瑠美ちゃん。好き、瑠美」
「私も紀香が好き」
私は柔和な彼女の笑顔を見て、広げられた両腕に抱かれるように、彼女の胸に再び飛び込んだ。
私は彼女の前で、初めて自分から纏っている衣服を脱ぎ、全裸になった。
私が彼女に全裸を晒すと、佐伯も着ていた衣服を脱ぎ、全裸を私に晒した。
私が彼女の膣内に指を挿れたのは、この日が初めてだった。
私と佐伯はそのまま、身体を重ね、快楽に身体を委ねた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます