第8話戻れない

 翌日の放課後は行き慣れたラブホに赴いた。

 私は佐伯に逢えるのを密かに喜んでいた。

 自身では上手いと自覚のないポーカーフェイスで佐伯と対面する。

「はい、いつもの。慣れてきた、瑠美ちゃん?私、瑠美ちゃんに逢ってからすべすべな瑠美ちゃんの身体を愛でられるようになって……貴女と居れない日はどうも寂しくて、涙が溢れるの。瑠美ちゃんは……どうかしら?」

 佐伯は逢うなり、五千円札を一枚、私に手渡し、会話を始めた。

「えっと……慣れてる、のかどうか……よく解らないです。今日はもう脱いだ方が良いですか、紀香のりかさん?」

「そう……うぅ〜ん、まだ脱がなくて良いわ。瑠美ちゃんの今日のご要望は如何様で?」

「お尻を鞭で攻められる以外なら……どのようにしても、構いません」

「そうね、今日はそれ以外にしましょ。さぁ私の傍においで」

「……うん」

 私は佐伯がベッドを叩いて促した位置に腰を下ろし、彼女の肩に首を傾け頭を載せた。

「昨日はどうしたの、瑠美ちゃん?恋人でも出来たのかしら?隠し事はダメよ、私に話して……瑠美ちゃん」

「えっと、その……同級生にどうしても一緒に帰りたいって泣きつかれて、どうしても来れませんでした。ごめんなさい……」

「ど、同級生……友人、とは違うのね?その人とはどういう——」

「そのぅー……その人に絶頂かされたんです。同性で私のこと、執着してどうも離れる隙が出来ずに——」

「そうだったのね。穢されてないことに胸を撫でおろしたわ、私。瑠美ちゃんの膣内なかに男性のアレが挿れられ、穢らわしいモノが注がれてないって知って安心したわ。」

 彼女は自然な手付きで、ブラウス越しに胸を揉みだし、私は彼女に身を任せて絶頂かされる。


 私はベッドの上で制服を脱いだ全裸を晒していた。

 私はもう佐伯紀香に全裸を晒すことに羞恥心を抱くことは失く、寧ろ見られることに悦びを覚えていた。

 私は彼女に四つん這いでお尻を突き出し、膣内なかの奥に大人の玩具で突かれ、喘いで、ねだっていた。

 私は快感と疼く感覚に口端から涎を垂らし、ベッドのシーツを握るのも困難でいた。

「瑠美ちゃん、大分早くに身体が仕上がったわね。そろそろ露出デートなんてしてみない、瑠美ちゃん?服の下はパンツもブラジャーもせずにデートをする。どうかしら、瑠美ちゃん?」

「しぃ……シたぁいぃぃでぇっすぅ〜!紀香とぅ〜っデート、シたいですぅ〜っ!紀香に今よりもめちゃめちゃにシてほしいですぅ〜っ!」

 私は正常に働かない思考で、彼女の提案を受け入れる返答をしていた。


 私は佐伯紀香の思惑のままに、彼女から快楽を教えられ、逃走する思考を失い、彼女からの快楽でしか満たされない身体となり、佐伯紀香カノジョの玩具へと堕ちていった。


 私は21時に帰宅したが、就寝するまで自慰行為を繰り返していた。

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