第7話余裕ぶってた癖に

 私は放課後になると、安野のクラスの教室に向かう。

 私が教室に脚を踏み入れ、安野に歩み寄ろうと机の間を歩いていると急いでいるサッカー部の佐野とぶつかり、同時に謝った。

「やぁ〜瑠美っ!迎えに来てくれたんだ。会いたかったよぅ!なるはやで済ますから空いてる椅子にでも座っててよ」

 私は空いてる席の椅子に腰を下ろした。

 安野は3分も掛からずに帰り支度を済ませ、肩に通学鞄を掛け、立ち上がる。

「お待たせ、瑠美ぃ!じゃあ、行こっ!」

「うん……」

 私は安野の背中を追いかけ、歩く。


 彼女が視聴覚室に脚を踏み入れ、奥へと歩いていき、机の上にお尻を載せ、片脚を曲げて載せた。

「さぁ、ウチを気持ち良くさせて瑠美」

 艶やかな声音で囁いた彼女。

「えっと……安野さんの——」

「ウチが瑠美にしてるみたいに、だよ。遠慮なく、ヤって!」

 私が躊躇してると彼女が私の右腕の手首をがしっと掴み、自身のショーツへと伸ばし、擦らせる。

「ウチに仕返す勢いで、瑠美」

「いっ、良いの……?」

「ヤられるよりヤった方がいいでしょ?好きにして」

 私は彼女に言われるままに、彼女のショーツ越しにワレメを指先で弄る。

 彼女のワレメを弄りながら、もう片方の腕でブラウス越しに胸を揉む私。

「あぁっあっあんっはぁんぅっ……いっイイっもっと激しっ……ぃいっくぅ〜んぅ、はぁはぁ……あぁ〜んあっんんっあんっあんっ……はっうぅんっ、はあぁ〜んぅっそうそうもっとぅ〜っっ!」

 私は彼女の喘ぎ声を聴きながら、彼女が絶頂くように尽くす。

 彼女の身体は痙攣していき、汗ばんでいく。

「るぅっ……はぁんんっはぁうっんん……あんんっはぁはぁあぁ〜ん、瑠美の指ぃい〜はぁっあぁはいってるよぉ〜んんっ気持ちいいぃっ!もっとシぃてぇ〜!」


「瑠美も気持ち良くさせようと思ってたのに……不甲斐なく、もう瑠美を攻める余力はねぇやぁ。ありがと、明日も愉しみにしてるわ」

 彼女が床に座り、壁に背中を預け両脚を投げだし、脱力しながら疲弊した掠れた声で呟いた。

「もうやめましょうよ、安野さん。普通に過ごしたら良いじゃないですか……」

「まぁ……まだぁ、瑠美のオナニーは拝めてないから、無理ぃ。溺れようよ、二人で快楽にさぁ……」

「嫌ですよぅ……帰っていいですか、私?」

「そう言わずにさぁ……てか、もうウチ、立てない。送ってくんない、瑠美?」

「朝のこと、忘れました?遠いですもん、安野さん家って。嫌ですけど……」

「あ、朝?処理を瑠美に任せた方……?それは謝るよ、ごめんね……送ってくれたら、瑠美に面倒はかかんないんだけどなぁ」

「わぁ、わかったよ!送ればいいんでしょ、安野さんっ!サイテーだよ、そういうの……」

「すぐに送るって言えば、いらないモノを省けたんだよ。ありがと、瑠美っ!」

「というか……余裕ぶってた癖に立てないって……」

「予想してたより、瑠美が上手くて。ウチが指南して、瑠美の身体に覚えさしたからかな〜」

「はぁぁ……私じゃなかったら、警察に突き出されてますよ安野さん」

「瑠美にしといて良かった〜!肩ぁ、貸して」


 私は渋々安野の傍に屈んで、彼女の片腕を掴んで肩に回し、彼女を支え、立ち上がらせる。

 室内を出る前に彼女にせがまれ、軽めの唇と唇を重ねるだけのキスをして、廊下に出て、彼女を安野家まで送り届けた私だった。


 私は彼女を安野家まで送り届け、佐伯にSNSのアプリでメッセージを送信して、帰路についた。

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