第4話話が違う

 私は佐伯から送られてきた逢えないという旨のメッセージを見て、安心と共に何故かそわそわと落ち着かない。

 昨日、佐伯に刻まれた痛みは引いていないのに、自身では気持ち良く絶頂けない私は、誰かに絶頂かされたいという想いが湧いていた。

 三限目の授業前の休憩時間に教室にいた、安野美結に駆け寄り、声を掛けた。

「安野さん、今良い?」

「えっ?瑠美がウチに……まぁ、良いかな」

「ありがと、安野さん。安野さんて……その、あれ……あっ、アダルトなのに、詳しいよね。その……私とぅっ……行ってくれない、かな……?」

「アダルトショップに?あぁー、良いよ。ウチがそっちの話ししてると嫌そうな顔してた瑠美がウチに言ってきたかぁ〜!行くのは全然構わないけど、ひとつ条件付けてイイ?」

 私は周囲に聞かれないように安野の耳に顔を近付け、耳打ちして用件を告げた。

 友人と雑談に興じている時の笑顔を浮かべ、恥じらいをみせず、堂々と発した彼女。

「どういう……?」

 彼女が私の耳に顔を近づけ、吐息と共に条件とやらを囁き、耳打ちした。

「瑠美の都合良い日にオナニー見せてってのだけど……無理そう?」

「……分かった。安野さんに見せる……私の」

「割と即決とは……今日の放課後って感じ、付き添うの?」

「うん。お願い」

「良いよ。放課後ね」

「ありがと、安野さん」

「じゃ、放課後に」

 私が安野から離れようとした刹那、彼女が舌なめずりをし、身体が震えた。

 去年、安野と同じクラスで、男子も居る空間で恥じらいもなく、キツい下ネタやアダルトな物について話していた女子で、当時は近付きたくなかったが、現在は違う。


 私は授業中に机の下で片手をスカートに忍ばせ、ショーツ越しにワレメを指で撫で、疼きに堪えていた。


 放課後になり、私は安野が所属するクラスの教室に向かった。

 安野は私を捉えると、そんな愉しみにしてんのかよぅ〜と揶揄ってきた。

 私は無言で俯き、床を見るしかなかった。

 彼女は私の隣に来ると片腕を私の肩に回し、恥ずかしがんなくても良いよ〜とにまにまとした笑顔を私に向けて、廊下を歩く。


 校舎を出て、校門を抜けると、彼女が手なんか繋いでみると提案して、渋々私は近付けられた腕に自身の手を差し出した。


 私は普段では馴染みのない駅で降車し、安野の案内で、ビルに到着する。


 ビルの4階に入っているアダルトショップに脚を踏み入れた私達。

 私は安野に勧められた大人の玩具を二点、購入した。


 制服で入店したからか、男性客から視線を向けられることが多かった。

 安野は流石の上級者らしく慣れた様子で店内を物色していた。


 ビルを出て大通りを避けた場所に私を誘う安野。そこそこの人通りがある傍のフェンスに私を追いやり、私のスカートの裾を掴んで、ショーツが見られるように持ち上げ、空いた腕でショーツに伸ばし、ショーツ越しにワレメを指で擦りだした安野。

「瑠美、ここらそこそこに人が通んだ。可愛い子が野外で絶頂かされてるのを知らないやつに見られたり聞かれるってどうかって知りたかったんだ。瑠美、誰かとヤったんでしょ。瑠美が絶頂ったときに溢れさせるミツはどんな味わいがあるのかなぁ?好きなやつでもできた?そいつとのあれこれを妄想して、オナニーしてんの、瑠美?ウチに教えてよぅ〜!」


 私は安野にヤられ、絶頂かされた。

 ショーツはびしょびしょに濡れ、脱ぐことも許されずに、購入した大人の玩具で何度も絶頂かされた。

 彼女にびしょびしょのショーツを奪われ、何も穿くことを許されず、電車に乗り、帰宅することになった私だった。





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