第四章

第四章


 王都への旅を進めるほどに街道は太くはっきりしてきた。

 ブルクット族の村近くではかすかな痕跡のようなものだったが、今は馬車の轍が刻まれた頼りがいのある道筋となっている。三人はすでに四日の旅を経ていた。

 夕暮れ時、三人はひときわ大きな宿駅にさしかかった。ここはいくつかの街道が交わるところで北部から王都へ向かう者は必ず通る場所だった。

 乾いて白いレンガと木材でできた建物が二十棟ほど並んでおり、少し離れた場所には隊商を抱えるメル族の商館が見えた。祭りを控えた王都へ送り込まれるあらゆる物資が運び込まれ、梱包され、馬車に積み込まれている。

 建物は街道沿いに一列に並び、そこには馬と駱駝、羊に混じってさまざまな部族の民が行き来していた。人々の表情は明るく、すでに祭りの浮き立った空気が流れていた。

 その間にあっても、彼らブルクット族の姿は注目を浴びた。

 戦士の刺青を顔に刻んだかつての王国の守護者。この二十五年間は王都の周辺には姿を現したことはなかった。

 時に草原や荒野で出会う古王国の遺跡や今は滅びた怪物めいた生物の痕跡に注がれる畏敬と怖れの混じった視線。それに似た目つきが人々の顔には見られた。

 しかし、クランやカラゲルはそんな視線に臆することはなかった。セレチェンが部族の長老らしい威厳を馬上に見せていたからだ。

 宿駅を貫く街道を三人は進んでいった。宿屋、馬小屋はもちろんのこと、ここには他の宿駅にはなかった酒場があった。

 カラゲルが先を行くセレチェンに声をかけた。

「おい、セレチェン。宿を取る前にあそこで一休みしようじゃないか」

 セレチェンはうなずき、三人は酒場の前に馬を繋いだ。

 クランはオローに目隠しのマスクと繋ぎ紐を付けた。そんなことはしたくなかったが、人混みではそうせよとセレチェンに言われていた。

 酒場はすでに大勢の旅人たちで賑わっていた。太い梁がむき出しの高い天井に人々の声が響いている。戸口は大きく開け放たれて旅人を歓迎していた。

 料理や酒は卓の上にあふれんばかりだった。王都の祭りに向かう旅人たちは年に一度のこの旅のために一年間蓄えたものを一気に使い尽くしてやろうとしていた。

 入り口すぐの細長い卓についているのは大人数で旅をしてきたナホ族の面々だった。男たちは農民らしく日焼けした顔をして粗布作りの素朴な衣服を身に着けていたが、女たちはまた別で鮮やかな朱色や藍色の長衣をまとい髪にはビーズの飾りをつけて着飾っていた。

 男と女が同席しない習慣だろうか卓を別にしている。男たちは大きな丼に注いだ酒を回し飲みしてすでに相当酔っているようだ。白く泡立つ酒が男たちの唇を濡らしていた。女たちはそれを見て賑やかな笑い声を上げていた。女たちは食う方に専念しているらしい。

 セレチェンを先頭にカラゲルとクランは酒場の奥へ進んでいった。ブルクット族の刺青、クランが腕に据えている大きな犬鷲。いずれも客たちの視線を引いたが、酔った男たちの目を吸い寄せたのはなによりもクランの青い瞳だった。

 一人の男がクランに話しかけてきた。

「あんたはブルクット族かい。すごい鷲を連れているじゃないか。もしかして、今度の祭りでは『鷲の儀式』が見られるのかな。つまり……余興みたいなもんで……」

 男が言う『鷲の儀式』は王位継承にまつわる神聖な儀式だった。ブルクット族が王国に果たす務めのうち最も重要なものだった。

 向かいの席から別の男が酔った声を張り上げた。

「こんな美女の鷲使いに使われるなら、俺も鷲になってみたいねえ」

 クランはまともに見るのは目の汚れだとばかりに横目で男たちをにらんだ。

「私はブルクット族ではない。また、余興をやる芸人でもない。それに、そこのお前は鷲になどなれない。せいぜい鷲の餌になるのがいいところだ。オローは狼だって引き裂くことができる。なんなら、お前もそうしてやろうか。余興にな」

 クランの唇に薄笑いが浮かんだ。クランは怒ってはいなかった。これは冗談だった。

 しかし、男たちはオローの鋭く湾曲したくちばしとクランの切れ長の目元に恐れをなしたようで顔を伏せて黙り込んでしまった。クランは拍子抜けしたような顔で奥へ向かって行った。

 カラゲルが空いた卓を見つけて、三人はそちらへ歩いていった。

 卓のすぐ近くには裕福そうな男が二人、にこやかに酒杯を交わしていた。

 一人は豪華な金糸の縁取りのある黒い上着を、もう一人は濃紺の上着を着て、足元の長靴を含めどこにも旅の汚れらしきものは見えなかった。

 すぐ横の卓にいるのが供回りらしく揃いの服で静かに食事を口に運んでいる。

「失礼をお許しください。もしや、ブルクット族長老のセレチェン様では」

 黒い上着の男がセレチェンに声をかけた。セレチェンは立ち上がった男に軽く会釈を返した。

「いかにも、私はセレチェンです」

「そのお顔の刺青でもしや、と思ったものですから。私はカナ族の者でゲッティと申します。我が部族の鉱山へ物資を納めている雑貨商ですが、部族の一員として……その……長老に一つお尋ねしたいことが……」

 言いにくそうにしている相手にセレチェンはうなずいて答えた。

「私の息子のことでしょう。カナ族の皆さんには大変な迷惑をおかけした。申し訳なく思っています。コルウスの行方についてお知りになりたいのでしょうな」

「ええ、王国の罪人を囚人鉱山へ迎え入れるのは我が部族の務め。そこで反乱が起こったとなれば、これは我が部族の落ち度。どうしても反逆者を捕らえ、王都へ連行せねば部族の面目が立ちません」

「それはよく承知しております。しかし、私はあれの行方については何も知らないのです。私はもう長年に渡ってブルクット族の土地から外へ出ていませんが、少なくとも、あれが我が部族の土地に立ち帰った形跡はありません」

「そうですか。仕方ありませんな。私はこちらのメル族の紳士と王都の祭りを見物に行くところですが、セレチェン長老とお話できただけでもよかった。我が部族に帰ったら長老のおっしゃったことを皆に伝えましょう」

 カナ族の男は上品な仕草で会釈すると席に戻った。メル族の紳士もセレチェンに向かって会釈を送った。メル族には隊商を率いる商人が多い。おそらく二人は取引相手同士なのだろう。

 カラゲルとクランはそんな二人の男を物珍しげな目で眺めていたが、セレチェンとともに席に着くと声を潜めて話し出した。

「クランよ。見たか、あの気取った会釈の仕方を」

「あれが『紳士』というものだ。お前も王都ではあのようにするといい」

「あれを真似して首の筋を違えてしまったらどうする」

 戦士であり狩人であるブルクット族の荒々しく率直な気風とはまったく違った身振りと表情だった。二人はそんなふるまい方をする人間に初めて会ったのだった。

「それぞれの部族にはそれぞれの気風がある。自分らしくしておればいいのだ」

 セレチェンは若い二人に向かってそう言った。

 隣の椅子の背にオローを止まらせていたクランはその翼を軽く手で撫でた。

「人間など面倒なことばかりだ。私はオローと天幕にいる時が一番いい」

 三人は酒と食事を注文した。セレチェンとクランは飲み慣れた発酵酒を頼んだ。ナホ族の農民たちが丼で回し飲みしているのと同じものだ。

 カラゲルは隣の二人の『紳士』と同じものを注文した。運ばれてきた透き通った酒を一息に喉に流し込んだカラゲルはその強さにむせ返った。

 クランは愉快そうに笑って口元の泡を拭った。

「そんなことでは『紳士』にはなれないな」

「こっちの蒸留酒ってのは強いんだな、びっくりした。お前のをくれ」

 クランの手から器を取ったカラゲルは慣れた酒の味にホッとしたようだった。

「こいつの味は王国のどこへ行っても変わらないようだ」

「そら、羊肉が来たぞ。羊の味も変わらないだろう」

 カラゲルは腰帯から抜いたナイフをズボンの膝で拭うと、塩茹での肉を骨から切り取って口に運んだ。

「馬はどこへ行っても馬。羊はどこへ行っても羊。ブルクット族はどこへ行ってもブルクット族ってわけだ」

 強い酒のせいで稲妻の刺青の目元を赤くしたカラゲルは笑った。

 その時、酒場の戸口のあたりから歓声が上がった。見ると、鮮やかな色彩の衣装をまとった舞い手が数人と太鼓や弦楽器を手にした楽団が酒場の中央へ進んでくる。

「クラン、見ろ。ブンド族だ。旅芸人だぞ」

 カラゲルは椅子から腰を浮かしてブンド族の一行を眺めた。クランやセレチェン、隣の席の紳士たちも食事の手を休めてそちらへ目を向けた。

「さてさて、皆の衆。祭りは近いぞ。酒に、肉に、その他もろもろに有り金はたけ。それで足りなきゃ神々に振る舞え。そらっ、太鼓だ!」

 口上とともに太鼓がリズムを打ち出し、弦の響きが高い天井にまで鳴り渡った。

 戸口の近くにいるナホ族たちが太鼓に合わせて足踏みを始めた。手拍子も起こって酒場は熱気に包まれた。

 男女の舞い手が長衣の裾をひるがえして踊り始めた。髪に巻いた極彩色の鉢巻きの端が背中に長く揺れている。

 鞭のようにしなる肢体。リズムに合わせてステップを踏む足取り。指先までしなやかに伸びた腕の仕草。すべてが洗練されきった動きで統一されていた。

 音楽が空気を震わせ、その震えは舞い手の肉体と一つになり、見る者の心に木霊する。乞食芸人などと言っていたカラゲルも、いざとなると夢中になって見とれていた。

 クランは子供の頃にこういう芸人を見たことがあった。今となっては記憶もかすかだが、その頃は村の中のセレチェンの家に暮らしていたのだ。

 クランは母も父も知らない孤児だった。

 二十年前のある日、セレチェンはベルーフ峰に狩りに使える鷲を捕まえに行った。若い牝鷲が欲しかったが、代わりにセレチェンは岩棚の上の鷲の巣でクランを見つけた。

 クランは単なる捨て子とは思えなかった。セレチェンがクランを見つけた時、幼子は透き通る胞衣に包まれていた。手を伸ばすとそのベールのような胞衣は消えた。

 一瞬、幻を見ているのかと疑ったが抱き上げてみると、それは間違いなく人間の子だった。温もりのある肉体を持った幼子だった。

 セレチェンはその子を村に連れ帰ってクランと名付け、自分の娘として育てることにした。

 すでにセレチェンには妻との間に五歳の息子コルウスがいた。コルウスとクランは事実上の兄妹だったことになる。

 今や王国の反逆者であるコルウスはその後、手のつけられない乱暴者となった。長老の息子だから大目に見られていたが、先が思いやられると言われていて、その通りになった。

 一方、クランは子供の頃から村人たちに敬遠されていた。

 ブルクット族にはクランのような碧眼の者はいなかった。身体も同年代の者より一回りは大きい。

 セレチェンはクランを『イーグル・アイ』だと言っていた。王国に危機が迫ると、その者が現れて王国を救う。クランの切れ長の目は子供らしさもなく、確かに猛禽類の凄いような鋭さを放っていた。

 しかし、だからと言って、クランを伝説のイーグル・アイだと信じる者は村にはいなかった。並外れた光を放つサファイアの瞳は村人の目にはどこか不吉なものと映った。

 クランが村を出たのは十五歳の時だった。クランはブルクット族の成人儀式に参加できないと族長に申し渡されたのだ。

 セレチェンは抗議した。

「ブルクット族の聖地であるベルーフ峰で見つけた子だ。これは大地から授かった者だ。ブルクット族の土地の精霊が授けてくれた子だ」

 セレチェンはそう主張したが、何事につけ現実主義の長老ジャルガはそれを認めなかった。

「父か母がブルクット族でなければ、その子はブルクット族ではない。王都から追放されて我が部族は存亡の危機だ。部族の純血を守らねばならぬ」

 族長ウルはまだ若く、さんざん迷った末にクランを同族の成人として扱わないと決めたのだった。

 当のクランはあっさりしたものだった。村を捨て旅に出たい、それがクランの希望だった。

 しかし、セレチェンはそれを許さなかった。すでに息子のコルウスは問題を起こして村を追放されていた。クランの育ての母となった妻も思わぬ病で他界していた。

「クラン、お前は私を一人にして、どこへ行こうというのだ」

「どこへ行こうというあてなどない。ただ、ここではないどこかへ行きたいだけだ」

「お前はベルーフ峰で生まれた子だ。この土地はお前の母だ」

 クランは母という言葉に青い瞳を暗く輝かせた。

「セレチェン、本当は私の母が誰か知っているんだろう。教えてくれ。私は母に会いたい。母に会ったら、きっと私のことを抱きしめてくれるはずだ」

 クランは村を出たが、セレチェンの頼みを聞いてベルーフ峰の山麓に留まった。

 クランは一人暮らしの天幕を気に入った。セレチェンが犬鷲のオローを連れて来てからはなおのことだった。

 そんなクランも今は念願の旅に出ている。もっと気ままな旅ならよかったがとクランは思っていた。あのブンド族の一行のように、草原を渡る風のように、旅ができたらよい。

 しかし、あの芸人の仲間になるには、やはり歌や踊りができなくてはいけなのだろうなとクランは思った。クランはその手のことが大の苦手だった。

 一方、カラゲルは歌も踊りも得意だった。酔いが回っているカラゲルは席を蹴って舞い手の前に飛び出し、一緒に踊りだした。

 客たちは顔に刺青のある飛び入りにやんやの喝采を浴びせた。足元はおぼつかないが太鼓のリズムにはうまく乗っている。

「カラゲルめ、浮かれおって。お調子者め」

 苦笑いしたクランはふと戸口の脇の椅子に座ったブンド族の老女の姿に目を引き寄せられた。あれがシャーマンだろう、クランは思った。

 他の同族たちと違い、シャーマンはただじっとそこに座っていた。

 酒場の主人がシャーマンの前に膝をつくと酒杯を差し出した。シャーマンは黙ってそれを飲んだ。

 床に裾が着くほどの長衣は土の色に似た褐色で表面を無数のビーズが飾っていた。糸に通したビーズを鳥の羽毛のように身体じゅうに垂らしている。

 そのビーズは農民の女たちのような小綺麗な飾り物ではなく、ところどころに獣の牙や骨らしきものを含んでいた。獣の毛皮の切れ端も長衣のあちこちに縫い付けてある。

 麦わらのような色の髪は乾ききって縮れ、こちらも褐色の布で包んでいた。

 胸には鏡をぶら下げてあった。ビーズの紐の先で光る鏡は手のひらほどの大きさで、クランのところからは薄青く光って見えた。

 先ほどのメル族の紳士がシャーマンのところへ歩み寄った。身を屈めて何か話している。

 その言葉に耳を傾けていたシャーマンはビーズ飾りをかき分けて腰につけた巾着袋を出すと、中から革製の薬草入れらしきものを取り出した。

 指でつまんだ粉末に息を吹きかけてから、メル族の紳士が出した紙の上に置いてやると、紳士は有難そうに紙を畳んで懐へ入れ、代わりに銀貨二枚をシャーマンの手に握らせた。シャーマンは黙ってそれを受け取ると、それを見もせずに巾着袋へ入れた。

 ブンド族は踊りを終え、歌をうたいだした。カラゲルも席に戻って、そのどこか遠くから聞こえてくるような歌声と旋律に聞きほれていた。

 歌も終わると、子供が木椀で金を集めに来た。セレチェンはそこへ銅貨を投げ込んでやった。

 隣の席のカナ族のゲッティがカラゲルに一杯酒をおごらせてくれと言い出した。さっきの踊りが気に入ったらしい。カラゲルはまた酒杯をグイとやってむせ返った。

 ひとしきりむせた後、カラゲルは真っ赤な顔をして言い出した。

「どうだ、クラン。まったく素晴らしいじゃないか。あの踊り、あの歌」

「うむ、小さい頃に村でこういう芸人を見たことを思い出した」

「おお、そうか。それもきっとブンド族の民だぞ」

「あの戸口のところにいるのがシャーマンだろう。お前も悪酔いしないように薬草をもらったらどうだ」

 カラゲルは酔った目でそちらを見ると口元に薄く笑みを浮かべた。

「馬鹿言え、シャーマンの薬草は高いのだ。おいそれと買えるものか。なあ、セレチェンよ」

 からかうような口調でカラゲルは長老に声をかけた。

「セレチェンなんかはシャーマンの言うことを信じているのだろう」

「信じる、とはどういうことだ」

「つまり、精霊がどうとかさ。俺はちょっと怪しいと思っているのだが」

 セレチェンは小さくかぶりを振った。

「そう思うなら酔い覚ましにそのあたりの川へ飛び込んでみろ。そうしたら、水がお前を地の果てまで流して死者たちの仲間に入れてくれる。その時、お前は立派な精霊になる」

「それは、もしかして死霊ってことか」

 カラゲルは真顔になって聞いた。

 セレチェンはまた顔を左右に振った。

「死霊は迷っている者たちのことだ。死んだ者の霊は部族の聖地に向かう。そこは天界への道しるべだ。天上で浄化された霊は雨となって大地に降り注ぐ。大地は生命の子宮だ。生命はそこから再生する」

「道しるべにたどり着けずに迷っている連中が死霊か」

「死霊は永遠に天地の間を彷徨う運命だ。失った道しるべを探し求めているのだが、自分では何を失ってしまったのか分からないのだ」

 長老の鷲の刺青にひときわ深く皺が刻まれた。その目はまるで荒れ野で道に迷った者のように茫漠として、どこか暗い影を宿していた。

 それまで黙って聞いていたクランが口をはさんだ。

「セレチェン、自分の部族を持たない者はどうする。私はブルクット族の聖地など知らないが」

「その時になればそれにふさわしい精霊が導いてくれるはずだ」

「私には導いてくれそうなブルクット族の祖先はいないはずだぞ」

「死んだ人間ばかりが精霊ではない。永遠に天地を巡る生命、そのすべてが精霊だ」

 カラゲルが真面目くさった表情のクランをからかうように言った。

「きっとクランには鷲の精霊が現れるさ。そうしたら聖地などに寄り道せず雲の上へひとっ飛びだ。なあ、オロー、そうじゃないか」

 オローは椅子の背に鉤爪でつかまり身じろぎもしていなかった。目隠しをした頭を少し横へ向けて、何かに聞き入っているような姿だった。

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