第6.5話 隠しダンジョンクリアとユニークスキル

階段を登った先には、この前優奈が初めてやられた巨大な蜘蛛が立っていた


「この前はやられたけど今回は倒しきるからな!」


優奈は遠距離から蜘蛛へ攻撃し、小夏は蜘蛛の足元を攻撃する。


戦闘が順調にすすみ、蜘蛛のHPを半分ほど削ったところで異変が起きた。


「ユナ!これ何?」


2人は蜘蛛の尻からたくさんの蜘蛛の卵が落ちているのに気づいた。


「わからないけどとにかく先に壊しちゃおう!」


蜘蛛の卵を壊していると一つの卵が孵化し、その中から10匹ほどの小さな蜘蛛が生まれてきた。


「どうすればいい?」


「なっつって火属性のアイテムとか持ってたりする?」


「この前、町の店で残り一つだったファイヤーボールの魔導書を買っておいたからそれ使っていいよ!威力は強いけど一回使ったら無くなっちゃうからユナにタイミングは任せるよ」


優奈は小夏が投げた魔導書をキャッチする。


「蜘蛛を寄せ付けたいからこっち側で戦おう」


蜘蛛の攻撃を避けつつ、子蜘蛛を引き寄せる。


どんどん蜘蛛が孵化して一箇所に溜まってきたので優奈はファイアーボールを撃つ。


「ファイヤーボールッ!」


優奈の頭上に大きな火の玉ができ、それが一気に周りを焼き尽くした。


「うおぉー、これで全部倒せたんじゃない?」


小さな蜘蛛たちは真っ黒焦げになって消えていった。


「あとは本体だけだよ!」




再び削っていきあとほんの少しとなったとき、蜘蛛が自分に蜘蛛の糸を巻き始めた。


「あの蜘蛛何しているんだろう、ってうわぁっ」


小夏が蜘蛛に攻撃しようとすると蜘蛛の糸のせいで短剣が弾かれる。


「やばいよ、蜘蛛の糸でめっちゃ硬くなってるよ。もう火属性のアイテム持ってないし」


「ちょっと蜘蛛の気を引いてくれない?もしかしたら倒せるかもしれない!」


「本当に⁉︎おっけー任せて」


優奈は詠唱を開始する。

5秒ぐらい詠唱した後に術名をいう。


「いでよ!マジックアロー」


魔法に包まれた輝く矢は蜘蛛の糸を貫通し、頭に直撃した。

蜘蛛のHPが0になる。


蜘蛛は大きく飛び上がり、ひっくり返って消えていった——




「あっちの壁が崩れて奥に部屋が見えるよ!」


優奈が指を刺す。


蜘蛛が死んだところの奥へ行くと、そこにはピンク色に輝く宝箱があった。



「まさかほんとうにユニーク宝箱を生で見れると思ってなかったよ」


「これがユニーク宝箱っていうやつなんだ。でもひとつしか宝箱ないよ?」


「じゃあユナが開けちゃっていいよ、このダンジョン見つけたのもユナだしね!」


「ありがとう!」


宝箱の中身を見てみると、一つの巻物が入っている。


巻物を手に取ると、ひとつのスキルが手に入った。


−−ユニークスキル「弱点特攻」−−

敵対生物の弱点へ攻撃した時、威力が1000%増える


「ユニークスキル手に入ったよ!かなり強そう!」


「おめでとう!たぶんこのゲーム初じゃないかな」




部屋の奥に進んでいくと、入り口にあった扉と同じ扉があり、そこに2人は入った。


「ここって広場じゃない?」


隠しダンジョンはクリアすると町の広場にワープした。


現実の時刻を見るともう夜になっていたので2人はゲームをやめる。


「今日は目標達成できたし、終わりにするね!」


優奈はログアウトする。


*****

明日は終業式。優奈と小夏の高校はもうすぐで夏休みが始まります。


—————————————————

第6話の続きです。最後まで読んでくださりありがとうございます。

文章が変だったかもしれないです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る