5話 選択の代償【竜也サイド】

読まずに後編にいかれても大丈夫ではありますが、読むと竜也の事や

VR社の方の名前が登場して没入感が増しますたぶん増します。

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ーーーー竜也サイド

竜也「あ…… わからなくなったときの……『プシュウウウウゴウン…』」

(説明中に扉がしまってしまった…… たしかこの機械、中からは開けれるが外からは権限キーとかがいるんだよな…… しかも親父に渡しちまってるし…… )

頭の中で考えているととんでも無い事を思い出してしまう。

竜也「あ、あああああやべえ! めっちゃやべえ! 一体型不快感凄くて落ちてからアカウントのログアウトしてねえぞ俺……おい! ヨル~! ヨル様ホトケ様! 俺の尊厳が死ぬ死んじまう! 頼むそこの開閉レバーを引いてくれ! いやいい笑顔してなくていいからそこのレバーを引いてくれよ! 」

大声はヨルに届く事も無く無情にもVR起動と連動してゴーグルが上から降りてくるのが見える。

竜也「ヨル! ちっくしょ~ こいつこんなに防音なのかよ! ありがたいけどありがたくねえよ! おれの尊厳が『プルル』」

そのとき電話が独り言を中断させる。

竜也「もしもし…… 」

VR社「先ほどはお電話ありがとうございました 竜也様 お父様共々わが社に協力頂いて本当に感謝しております…… さらに今回ご友人までお誘いいただいてわが社としては…… 」

感謝の電話でうれしくはあるが尊厳の危機の為、竜也はそれどころではない話に割って入ることは好きではないが無理やり入っていく。

竜也「あ~…… いえいえ それでどうしたんですか? アカウントはききましたし…… あとは一体型VR機器をヨルの家への搬入とかぐらいっすよね? 」

VR社「あ…… 仰る通りなのですが…… 竜也様は不快感が凄いと仰られていたので…… VR機器に入らず外部からログアウトとログインが出来る操作をお伝えしようかと 」

これは渡りに船だとおもった竜也は食い気味に反応していく。

竜也「まじっすか!? すぐ! いますぐ教えてほしいっす! 」

VR社「あ…… はいわかりましたではお伝えしますね 」

竜也「あ…… なるほどここ押して ここ押して操作パネルを出して操作すね! 意外と簡単なんすね」

VR社の人の話を聴いてすぐに操作にかかる竜也尊厳を守る事に命がけである…

VR社「あ…… ただ注意して欲しいと言うかぜったいやらないで頂きたい事がありまして…… 」

竜也「はい……? 何すか? えっとアカウントがこれで…… ログアウトがこうすれば出来るっと…… 」

竜也は、VR社の人と話しながらも尊厳を守るために操作を続ける

VR社「はい まず起きない事とは思うのですが…… バグ防止の為VR機器の中に人がいる状態で 外部から操作をおこなわいないで頂きたいです…… そして……VR社ではアカウントが何らかの問題でログアウトしてしまった場合は前アカウントのデーターを保持して待機するようになっています…… 間違えてログアウトしてしまった場合は再度ログインすれば問題ないのですが…… 別のアカウントでログインしてしまうと重大なエラーが起きたりするら『ビィィィィィィィン!! 』わっ何の音ですか!? 」

その瞬間けたたましい警告音が鳴りだす……

竜也「っすんません…… 」

『ビィィィィィィィン!! 』『ビィィィィィィィン!! 』

VR社「どうされましたか? 大丈夫ですか? お怪我は無いですか? 」

竜也の電話越しでは心配の声が聴こえいる。

竜也「いま…… お姉さんが説明してくれたやっちゃいけない事全部やっちまって…… ヨルが中にいたんすよ……」

『ビィィィィィィィン!! 』『ビィィィィィィィン!! 』

VR社「え!? ちょっと待ってください中にいたですか? 今は装置の中にいないという事ですか……? 話が見えなくて…もう少し状況説明を頂いてもよろしいですか? 」

『ビィィィィィィィン!! 』『ビィィィィィィィン!! 』

竜也「いや、見えないんすよ窓からのぞいても真っ暗で……」

VR社「あ、起動状態で動作検知モードになっていると全身を覆ってしまいますからそのせいではあるんですけど…… 通常だと安否確認が容易にできるように光源があるんですが…… とりあえずすぐ技術スタッフと私で行きますね!念の為で大丈夫だとは思うのですが安全の為、不安だと思いますが、VR機器から離れて下さい…」


~~~~?分後


VR社「救出が出来ました! ヨルさん無事ですよ! 気絶はされていますからわが社と提携している病院へお連れしますけどよろしいですか? 」

そこにはVR機器が開き横になっている、見た事も無い女の子がいた。

竜也「そうなん…… すか? ってかこの女子は誰っすか? 」

VR社「あ…… 私の事ですか? 女子ってほどの年齢では無いんですけど先ほどお電話で話していた安藤と申します。」

突然勘違いした安藤が自己紹介をはじめる。

竜也「いや…… あ…… そうなんすね安藤さんの事じゃなくてこの女の子です 」

安藤「え…… ですからヨルさんですよね? 」

竜也「いや ヨルは男っす…… こんな身長も低くないですし髪型は似てますけどこんなサラサラしてないですし…… 顔立ちから女の子って感じでは無いっす…… 」

安藤「え…… いやしかしですね! このVR機器の中にいたのはこの女の子のみでして……」

竜也「まさか…… VR社はついにテレポーターまで作ったんすか! 」

安藤「いや! 違いますこれは一体型のVR機器です! それに一度は使われましたよね竜也さん 」

竜也「いやぁ…… 冗談っすけど…… いや…… う~ん理解を拒むっす 」

(よく見ると顔立ちや体つきが俺がVRで使ってるキャラなんだよな…… 言った方がいいのか…… でも 癖バレはきっついしな……)

安藤「何か竜也さんも話さなきゃいけない事はあるのかもですが…… まずはこちらの暫定ヨルさんを病院へお連れしましょう」

竜也「あ! そっすね…… 色々検査しないと心配っすからね 」

こうして、救急車を呼び病院へヨル? は先に向かい追うようにVR社のスタッフが運転する車で竜也と安藤は向かったのだった。







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