4話 選択の代償【前編】
進行が遅く申し訳ありません。
もう少しもう少しで物語は動き出しますので…
お付き合い頂ければ幸いです。
今回から長文です。
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学校生活は、昼食が終われば短い休み時間はあれど基本は授業で終えてき変化も無いまま放課後になっていく。
中学では、部活動もあるが特に俺は興味もなく事実上の帰宅部であった。
竜也も部活動は真面目ではなく気分が乗った時だけ参加するバレーの幽霊部員であった。
竜也「よる帰ろうぜ~ ついでに俺の家に来いよ~ VR見せてやるよ~」
他の学生が部活動や帰宅でざわつく教室内でよく通る声で話しかけながら近づいてくる。
俺「おう帰ろう~ そうだね~ VRって実際どんなのかわかんないしね~ テストはするって決めたけど親にも説明しなきゃだし助かるよ~ 」
たわいもない会話をしながら竜也の家に到着し部屋へと移動していく。
竜也「これが俺が使ってる簡易型で~ こっちの部屋にあるのが一体型なんだよ~
とりあえず使ってみたいだろうし、VR社の担当者に経緯説明してくるわ~ 」
俺「お~これが噂のVRか~ 簡易型はよくみる感じだね~ 一体型はでっかいな~ 親が驚くし電気代とかやばそうだなぁ~ 」
竜也「あ~ まあでかいよな~ 設置とかはVR社の人がしてくれるし電気代も一般前の非公開だからVR社が持ってくれるぜあとバグとか体験報告したら謝礼くれるってさ~ あ~ とりあえず連絡してくるついでに飲み物もってくるわ~ 」
竜也は俺の疑問が途中で聴こえた為かドアから顔だけ出して答えを返してくれた…… しっかし、おっきいな見た目は映画でみるコールドスリープマシーンみたいだなぁ…… と眺めながら時間を潰している。
~~~~~数分後
カチャカチャと言う音と共に竜也が戻ってきた
俺「お~ お帰り~ サンキュ~ 飲み物助かるよ~ 」
竜也「お~ お待たせ~ いやいや気にすんなってジュースぐらいさ! 」
俺「それで~ 連絡は取れたのか? 」
竜也「あ~ そうその話だな~ 結論から言うとさ向こうも助かるって一体型だから移動も大変だけど~ 人を探してどうこうするよりは知り合い紹介のほうが負担が少ないってさ、まあ~ 気持ち悪いっていうのは何故なのか調べたいけど俺が無理だからって謝りまくったらさ~ 体調の方が大事ですしって事で折れてくれたよ~」
俺「そっかそっか! じゃあ竜也のかわりに俺ががんばって貢献しますよってな~ 」
恩着せがましく、冗談である事を声色に含めて竜也と向き合いながらじゃれあう
竜也「へいへい~ ヨロシクオネガイシマス~ ヨル様ホトケ様ってな~ 」
お互いいつも通り冗談交じりで話を進めていく
竜也「とりあえず テスターアカウントは教えてもらったから早速体験してみるか? 」
俺「おっいいね~~ じゃあやりますか~~ 」
竜也からテスターアカウントを教えてもらい、VR機器の簡単な起動説明を受ける
竜也「~~~~~~って事だからさ まあこの中に入ると上からゴーグルみたいなのが降りてきて頭にはまると自動で調節してくれるんだよ…… でっ…… あとは手とか動かすと操作できるから さっき教えたテスターアカウントのIDとPASSをいれたらいいって感じだけど…… わかったか~? 」
俺「まあ~ わからなかったらまた聴くよ~ 」
目の前にある大きな機械に正直興奮を隠せない自分は足早にVR機器に乗り込んでしまう。
竜也「あ、わからなくなったときの……『プシュウウウウゴウン……』」
中に乗り込むとVR機器は人を感知して扉が閉まるようだ竜也の声が聴こえなくなった事から防音機能も凄い事が伺える。
正面をみると竜也が開閉のレバーを指さしているが、正直このワクワク感を速く満たしたくてしかたなかった俺は、竜也に悪戯な表情で手をヒラヒラさせてVR機器を起動させたのだった。 その間は竜也は焦った表情で、手を振ったりかるくガラス面を叩いたり開閉レバーを指さして祈りを捧げるポーズをしたりとせわしなく動いており面白かった。
ゴーグルが降りてきて自動的に頭を検知してすっぽりとはまり大きさの調整をおこない始める……
目の前が真っ暗から突如明るくなり目の前にアンドロイド風の女性が表示される。
AI「竜也様お帰りなさいませ…… チャットワールドへアクセスを開始します……」
(あ、竜也ログアウト忘れててだから焦っていたのか…… さすがにプライバシーだしログアウトしてあげるか)
俺「あ! 俺は竜也じゃ無いんだログアウトをしてもらってもいいかい」
AI「申し訳ありません…… 現在チャットワールドアクセス中です…… アクセス後ご自身でログアウト処理をお願いいたします! ただいまチャットワールドへアクセス中で『ピロンッ』アクセス中です! 」
俺「え…… 何だ今の音…… 」
AI「アカウントに問題が発…… 『ブヅンッ』」
その瞬間画面が真っ暗になったのか意識が飛んだのか良くわからない…… 立っているはずなのに…… ただただ無音そして明かりの無い空間を感じたのは覚えているが意識を保っている事は出来なかった……
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