第12話:音緒がいたら・・・できない。
だから街のカフェで知り合ったって適当にごまかした。
まさか夢からできていたなんて言えないし、そんなバカな話、
わけないだろ。
「あのさ、ジゼって変な子だよね」
「歳、いくつって聞いても、たぶん17歳って答えるし、ご両親いるんでしょって
聞いても、分かんないって言うし、あげくに、住んでたとことは夢の中だって
言うじゃん・・・」
「あはは・・・あ〜そう、ジゼルはちょっとは記憶が混濁してる部分があるんだ」
「・・・まじで?・・・病院とか連れて行ったの?」
「お〜行ったけどな・・・なにかきっかけでもあれば戻るでしょうって、医者がさ」
「そうなんだ・・・それで、あやふやなんだ?」
「で?いつから?」
「え?いつから?・・・あ〜たぶん俺と付き合う前からなんじゃないかな?」
「そんなあやふやなの子を彼女にしたの?」
「いや、別に恋愛に支障はなかったし・・・好きになったらそんなの関係ないだろ」
「でもなんか怪しいよね・・・ジゼって・・・住んでたところが夢の中って・・・
それって妄想じゃない?」
「ジゼルがそう言ったんなら、そうだろ?そのうち思い出すんじゃないか?」
「だからさ、余計な詮索したないで放っておいてやってくれないか?」
「あんまり刺激与えると脳みそがパニクるから・・・」
「分かった・・・まあ性格はとってもいい子だからね」
「一緒に暮らすなら、それが一番よね」
俺ってなんて、嘘つきでいい加減な男なんだ・・・ジゼルのことを適当に
ごまかしてしまった。
記憶が混濁してるなんて言ってごめんな、ジゼル・・・だけどそうでも言わないと
他にいい答え思いつかなかったんだ・・・。
で、肝心なのは
ないんだよな。
寝てる子供が起きちゃマズいって声を潜めてエッチしてる夫婦じゃあるまし。
どうしたもんかな。
これからずっとこんな日が続くのか?・・・我慢できるかな。
好きな女と開放的にエッチしたいよな。
それから俺は悶々とした日々を送る・・・。
そんな時に限ってジゼルは風呂から上がるとバスタオルも身にまとわずに、スッポンポンなまま冷蔵庫からドリンクなんか出してきてリビングのテーブルに後ろ向きに
肘をついて尻をプリプリさせながらドリンクをグビグビ飲むんだ・・・。
見ないようにしようと思ってもスケベの条件反射ってやつで見てしまうだろ?
それでも我慢しろって・・・。
それはいかがなものか・・・出さないとキンタマが痛くなるし・・・。
彼女がいるのに、ひとりでやるのも虚しい。
このままじゃ、いつか俺のイチモツが暴発してしまうかもしれない。
つづく。
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