第2話


そんな日がずっと続けばいいと思い、きっとこんななんて事のない日常が幸せなんだろうなとか呑気なことを考えていたある日。

夏帆は事故にあった。

私は事故現場にはいなかったため、夏帆が搬送された病院についたころの夏帆は手術室の中だった。手術は終わりなんとか命を繋ぐことができ幸い死には至らなかったが昏睡状態のままだった。いつも隣にいた人がたくさんの管に繋がり眠っているのをみた瞬間私は怖くなった。

もう2度と目を覚さないんじゃないかと恐怖に落ち、私は泣き崩れた。

その日はどうやって帰ったかも覚えてなく気づいたら自分の部屋にいた。

そのくらいショックが大きかったのだ。



それから私は毎日夏帆がいる病院にお見舞いに行った。夏帆が目が覚めたらいつでも笑い話できるように。


そんな日々が続いてるときに不思議な夢を見た。

夢の中で夏帆が私の目の前にいた。

夏帆は笑顔で一歩一歩私に近づいた。私は夏帆と喋れる喜びで涙が出そうになったが、泣くのを我慢し、がんばって絞り出した声で「よかった、目を覚ましたんだね」と言った。夏帆はなにも言わないまま私をまっすぐ見つめた。気がつくと私たちは渋谷スクランブル交差点の真ん中にいた。周りには誰1人いない、まるで世界に私と夏帆しかいないみたいだった。

ふと、音楽がなった。それは私と夏帆でダンスの練習に使ってた音楽だった。夏帆が私の手を引っ張って「踊ろう!!」と言ってきた。

それから今までのダンスもたくさん踊った。不思議と疲れてなかった。これが現実だったらいいのにと思った瞬間、携帯のアラームがなり私は目が覚めた。アラームの音を消すと同時に夢に夏帆が出てきた気がしたけどはっきりとは思い出せなかった。

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