俳句まとめ 2024上期

石塊

カクヨム 矢立のはじめ

SNSで知り合った方の勧めで、カクヨムはじめました。初投稿です。


趣味(独学)で5年続けている俳句ですが、俳句を愛するより多くの皆様との交流の場、そして研鑽の場を求めてこちらへ参りました。


結社に入門する心算もあるのですが、勤務時間の流動的な仕事をしているため、まともに活動できるか心配で二の足を踏んでいたりもします。その辺りの事情についてもアドバイスを頂ける方がいらっしゃれば幸いです。


ご挨拶までに、今年前半+7月までの作句をまとめて幾つか投稿します。ご意見ご感想頂けましたら、お寄せください。



古釘の下に定めて歳徳神


初詣地震打てる人みな生きよ


妙高の山尖らせて北しぶき


吹き荒ぶたま風破屋一千棟


負けるなと渡す蜜柑の朝陽色


冬ざれや俳諧ひとつ糧として


寒の雨百万石の酒の香や


冬温し世間SDGsとか


退屈をひとつ枯野へ捨てにゆく


再開発の街塗り込めて冬青空


パンの香や片足跳びの寒鴉


ラーメンの熱を臓腑に雪合羽

 

春日ごと飲み込むアセトアミノフェン


バレンタイン企みは未だ知らぬふり


戦ある余寒の風を鳥越ゆる


湖晴れて白く波立つ余寒かな


ISS過ぐ薄明の余寒かな


鉛天に白梅だけが色を持ち


饗応の官女は母や雛祭


クレヨンの笑顔はみ出す紙雛


毛布から真昼を覗き居る啓蟄


囀に眼を開くかに古仏

 

海の色の校舎ざわめく震災忌


廃校を送る校歌や山笑う


仁王門背負える山の笑ひけり


どこまでがピッチか新緑のスタジアム


記念碑の詩となる月日風薫る


筆逸る勤務日報こどもの日


五月雨や空欄で打つハッシュタグ


走り梅雨失せし腕輪の銀の色


南風みな同じ背の一年生


頂に立てば南風の底に街


チャットより蠱惑の一行業平忌


立葵あの娘に似てるだろうきっと


薄暑光喉に張り付いてるワッフル


カフェ店員口説くおっさん青時雨


デッサンの筆光りだし夏至のサロン


火照る眼の奥へとチャイナブルー涼し


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俳句まとめ 2024上期 石塊 @takagisekikai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ