第13話 わたしはこんなところにいる人間じゃない、がパワハラされる原因
思い当たるかどうか、刺さるかどうかわかりませんが、パワハラを受けたりすることってありますよね。
明らかに自分にだけ当たりがキツイ、暴言を受ける、屈辱的なことを言われたり、仲間外れにもあう。イジメもこれと同じ原理が働いていると思う。
パワハラとイジメは違う?
受けてみたら一緒だよ。
陰湿な陰口、イジワルで冷淡な視線、時には暴力と思える行為にまでエスカレートする。人前で大声で叱責され、バカにされたり、揚げ足をとられたり、まぁ、いろいろあります。
とても、それを受けている人はつらいです。
数えきれないほど、頭の中でされたこと、言われたこと、その場の顔、顔、顔、すべて反芻するから。
何度もいたぶられたのと同じです。
鬱にも登校拒否にも出社拒否にもなります。
そのことしか考えられなくなったり、自己を責めたり、様々な戦いを胸の内で繰り広げたり、そのうち戦意喪失してしまい、閉じこもってしまいます。
根底に、正義感だとか、自分のほうが正しいっていう思いとか、義憤とかがあるとますます沼落ちしそう。
頭がよく口達者な人は負け、を認められないので、さらに相手を責めて泥沼のバトルが繰り広げられていくでしょう。
パワーバランスにそれほど差異のない相手となら、それは、切磋琢磨になりますが、相手が上司の場合、ただただ、煙たがられ、嫌われます。
その上司の人間性によっては様々な嫌がらせを受けるだろうし、居場所がなくなるような思いもするでしょう。
これは学生でも一緒。
ただ、そういう渦中にある人の中で、どうしてこんなことばかり起こるのか、こんな状況をなんとかしたい、と思うのであれば、一つ、戦略的に考えてみたら楽になる方法もあるかと思うのです。
暴力的なイジメ、逃げられない学生間のイジメの場合は命優先で動いてもらいたいです。
それ以外のパワハラなどの場合、自分を顧みてみると方程式が解けます。
必ずと言っていいほど、先に自分が相手を軽んじて見ています。その場にいる人間を。さらに自分はこんなところにいるような人間ではないと思っています。なので、優遇されているにも関わらず、いや、優遇されていることもかえって火種に変わるのですが、望まない就職先、転勤先、配属先だったりすると必ずパワハラ・イジメに遭います。
隠しきれない意識がバレています。
この意識の隠れ蓑は一つだけです。
戦略ですから、形だけでいいので、相手を尊重するしかありません。媚びたり、仲良くなろうとはせず、ただ、尊敬する点だけみます。
激しい叱責をされて落ち込んでも、影でバカにする一見いい人よりは相手は分かりやすく、マトモかもしれません。
口先ばかりでサボっている上司であれば、その要領のよさを尊敬してください。
言うは易しですが、これは日常をひっくり返します。
昼休みに、職場の先輩や同僚や後輩から、
どうやって、あのパワハラを乗り越えたのか、など相談を受けたりします。
あんまマトモに受け取らないで、うち帰って猫愛でる、と答えますが、わたしの長ーい、長ーい混沌とした、パワハラ、イジメ人生の中で、これかな、と思う解決法はこれです。
あとは逃げる。
この場にいたい、この仕事は好き、というのがあるのなら、ムリない範囲で、一旦憎悪や恐怖や軽蔑心、嫌悪感をおいといて、
自身はどう接してもらいたいか、を想像してみて欲しい。
笑って話が出来る仲間がいて、自分の話をじっくり聞いて貰えて、仕事でも日常会話でも信頼できて、気楽で気さくな雰囲気があって、
居心地のいい人間関係。
その時、自分は周りから尊重されているはず。この人の言葉は聞こう、と思われているはず。そういう状態に自分をもっていく方程式は、
まず先に、自分が相手や仲間やこの今いる場所に敬意をもつこと。
尊重すること。
くるしいんだったら、強がってないでやってみたらいいと思う。
バカにして、何度も同じような轍踏んでる時間なんて、この世界のムダ遣い。
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