第11話 意志が弱いんじゃなくって、オートマチック
いつもと同じメニューを頼んでしまう。人と同じものを頼む。
仕事帰りにコンビニに寄ってしまう。
なになに~が止められない。過度な自慰行為でも、買い食いでも、スクロールの指が止まらないSNSでも何でもだけど。
意志なんてもん、本当に自分にあんのかなぁ、って思ったりする場合はさ、もうね、オートマなんだと思って、諦める。
意志的なタイプとオートマタイプがいて、自分は後者だと。
これがうめぇ、と思いきやそればかり食べたがる、これが気持ちいいと思いきや、ネットでグダグダ悪口かきまくる。一回見始めてしまうと朝までアニメを見てしまったりする。
オートマは習慣性が好き。
脳のおお!っていう刺激を大事に大事~に思い出して、何度でも楽しめちゃう。
反芻のうまさ、しつこさ。
同じネタでセンズリこくが可能な類です。
オートマは脳の消費が少ないので、日常をルーティン化してくれます。
脳からしたら、安パイな毎日がおくれて安心で最高なんです。普段と違うことして、心拍数上げんのもキライなのよ。
血流とかもさ、圧もさ、すごいことなるしね。
メンドイんです。動かすの。
なので、安パイのオートマ最高なんです。
結構、満足感と幸福感を味わえるしね。
そうやって生きて行くの。
意外と長生きできるのはこっちかもね。
急に山登りとかしないし、危険なところに写真とりにもいかない。
あんま有名にならないだろうし、ストレスもない。
いいこと尽くめ、とその脳が、今、判断しちゃってる。長年の積み重ねで。これはなかなか抜けられない。
オートマでいる以上の満足感と幸福感をより多く味合わないと、このままです。
死ぬまでね。
自分はオートマタイプです。
なので、半分諦めています。
相当好きなコトじゃないとやらないし、新しくは。やらないんで好きにもならないだろうと踏んでいます。
人に会うのも、仕事以外だと、物凄いストレスを感じるようになりました。会うと普通に楽しめて、新しい道も開かれます。
ただ、ものすごい拒否感がありました。二度目のドタキャンをしようかと思ったくらいです。
頑張りました。
報酬を得ました。
そこで、ノリで、新しい約束をこぎつけ、また、今度はより多くの人と会うことにしました。
今は、喜びや興奮が脳にまだあるので、乗り気でいますが、その約束は二か月後です。
どうなっているのか。
オートマでいるので、変わったことが嫌いです。
こうして書いていることは、この一年やってきたので、脳が快楽を見出しているので、やれてます。
こう書くと脳の奴隷で、アンタは誰よ?って話になるので、大げさだったけど、結構流されて、意志なんてほぼ使わないで生きている人間の方が多くない?なんて、また勝手な私見を偏見を……。
オートマのいいところは、美しい習慣やら素晴らしい考えやら愛ある行動が習慣になっている場合
それが一生続きます。
そのように生きてきて、満足なのだから、安パイなのだから。
多少、排他的な雰囲気を漂わせながらも、意識高い系であり、知性をもったイキモノとして自己を認識して生きていけます。
でもオートマなんです。
意志が使える人間はオートマを蔑視していて、ルーティンが嫌いで、冒険好きで、怖いものなしです。
脳はいつもハラハラします。
そっちの型破りなオートマもあるかもしれませんが、突然反発するかのように、脳に反旗を翻して、一人旅にでたり、離婚したり、仕事を止めたりします。
意志的な人間は、大事なことにその力を使います。
ここぞ、と言う時に、
優先順位が低いものに関してはオートマでしょう。
今、自分はその、ここぞ、じゃあないんだ、とまったりオートマしていましょう。
ここぞ、は人生に二三回はあるでしょうし。
ここぞ、で意志を使います。
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