第6話 新しい物語のスタートと未練
自分がかわいいと思うキャラを書いているため、その物語がある程度書き終わって、もう、この辺でいいかな、となった時、迷いが出る。
今がそんな感じ。
ここで終わってもOKだ。
変に、感動的なエンディングはいらない。日常の一コマを切り取って、二人でニコニコしているだけでいい。それが続いていくとう印象をもってもらえばいい。
山も谷もない小説を書いている。
こんなに何もかも都合よくて、ある種理想的な関係で、全てに恵まれているような環境でって、思うところもある。書いていて。
でもさ、今丁稚奉公がないように、スポコン熱血教師が生徒をビンタしたら、もはや体罰の時代だ。どこでもタバコが吸えなくなって、昼メロドラマみたいな愛憎劇は逆に退屈だ。時代錯誤的で。そんな、復讐だとか、裏切りだとか、根性だとか苦労は買ってでもしろ、とかさ。そういうのに、飽き飽きしている。石の上にも三年とかさ。そう思うフシがあるので、ジェットコースター的な展開とか、特にアンハッピーなのはいらないと思っている。好きになったら、両想い。アンチもライバルも存在しない。周りは温かい目で応援してくれる。甘い毎日を過ごすのです。お仕事なり学校なりで頑張っているんだからさ。
そんな話を誰が読むのか?って、癒されたい人に決まってます。
そして、作者も。
特に自分のエネルギーが落ちている時って、連続ドラマをただ観るだけでもシンドイと思う。韓国ドラマとかさ。あの紆余曲折を疑似体験すんのか、と思ったら、寝ちゃおうってなるじゃないですか。
そういう時のふとした愉しみに、です。
いっつも甘えあって、いちゃついて、ラブラブで、ハッピーで。おまけに、大好きな相手のそばにいられる毎日に、うっとり生きている。愛し愛され世界は回る。
そんな物語を読んで、(その方の)世知辛い日常を乗り切る。そして、風呂上りにでも、また夜の晩酌のツマミみたいに読まれる。これが望みです。
感情が揺れ動きすぎて疲れている人に、わざわざ感情の起伏を波立てる話はいらないのです。切ない、泣いて浄化、っていうのもアリなんかもしれませんが。うまくいかない過去に傷ついていたり、誤解があったり、くるしいことがいろいろ書かれてる。それは、その人のリアル感と似ている。
すぐにうまくいくわけがないと思っているから、すれ違いとか、失恋とか、傷つくようなことがいっぱい起こる。そういうものを創作するし、選んで読んでしまう。結ばれるときは、苦労も傷つけあうこともいらない。
そんな風なもんで、このみ完全に分かれるんだとおもうけど、恋愛関係の二人のバランスが崩れたりとか、一方がなんか不穏なものを感じて頑張ってみたりとかはかわいいけど。あんま深刻なのは、変だな、と思う。そんな、人のテンション落とすようなものをワザワザ書くことにどういう意味と価値があるんだろうか、と考えてしまう。(ホラーとか意図がある物語は例外で)アンハッピーをリアリティーがあるとして、評価するのは間違っている。不幸せでうまくいかないことで、人生に深みがでたり学びにつながるというのもおかしい。もっと気楽に笑顔を振りまいて生きて、自分の手の届く範囲で、やさしくしたらいい。自分自身を含めて、全てに。
幸せでうまくいくことが普通です。それがリアルになると、甘々しか読めなくなります。
で、新しい物語なんだけど、書こうと思う。ある程度関係性が決まってきている。二つある。恋愛小説だ。こういうのって、作者しかわくわくしないのだよね。わかる。書く人が一番楽しんでいる。
誰の目にもとまらなくても書くことはおススメする。
そういう感じでノートに書いてきたし。ネットの、じゃなく紙のノートね。
頭がすっきりするのと、いろんなことが整う。
次回この話。
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