シアハニーランデヴー 著:ジャック(JTW)
https://kakuyomu.jp/works/16818093079481559344
デュランとアネモネ。
生まれも育ちも違う2人が出会い互いに引かれ合い、互いを思うがゆえに結ばれない……そんな悲恋を描いた美しい物語です。
読了後の胸を締め付けられるような感覚はなかなか味わえるものではないでしょう。
そんな『シアハニーランデヴー』に挟む短歌の栞はこちら。
【遠き夜の果てランデヴーポイントへアネモネの赤色たずさえて】
とおきよのはて ランデヴーポイントへ
アネモネの あかいろ たずさえて
いくつも夜を越えなければたどり着かない約束の場所へ私は必ず向かいます、愛をたずさえて
ヒロイン、アネモネが瀕死のデュランの元に駆けつけるシーンから。
お互いが「きっとあの場所なら」と思い出の路地に辿り着くのは運命としかいいようがありません。
アネモネの花言葉は“儚い恋”また赤色なら“あなたを愛します”です。
本当にピッタリの名前をつけられたなぁと感服です。
【絞り出す澄んだ偽りの言の葉秘しても伝う翠玉の情】
しぼりだす すんだいつわりの ことのは
ひしてもつたう すいぎょくのじょう
絞り出すような見え透いた嘘は
隠しきれない私の幸福を願う愛に満ちた嘘でした
デュランが「お前なんて愛してない、ずっと嫌いだった」とアネモネに伝えるシーンから。
「愛してる」と伝えてしまえば、それが重荷になってしまうと本音とは真逆の嘘をつくデュラン。
でもアネモネにはちゃんと本音が伝わっている……そんな胸が締め付けられるシーンです。
真っ赤な嘘……という言葉がありますが、完全な嘘という意味ですね。
それの逆にしたくて色相関から緑系の何かはないかなと探しましたら“エメラルド”を見つけました。和名は翠玉です。
澄んだ緑色の宝石の宝石言葉は“幸福、愛の成就”……デュランからのメッセージにぴったりだと選びました。
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