バルザム・ラズル・リクレル

武辺者バルザムラズルリクレル

 せいぜいが数百の厳しいお歴々の前で型通りの試武をして見せればよいだろう、程度に考えていたマジンはその場の雰囲気に驚いていた。

 ダビアス城を発した一行は儀礼に従ってか或いは単にそういう往来規則に則ってか、混沌とした人々の群れのあまり往来しない太い道を遠回りをしながら巡り進んだ。

 どうやら右回り左側通行という往来規制はこの土地では一般的なものであるらしい。

 二日かもう少しの準備があるとして、その触れが土地の権力者の名で発せられたとして、二日か三日の猶予でこれだけの市井の人々が物見遊山に集うとは思ってもいなかった。

「これは市ですか」

 山間の道のりで二日か三日の物見高い人々が急ぎ集ったと云うには、いかにも気軽な祭りの風情で、試武の成り行きでは幾日か続く催しとして、この後まだ人々は増えるとして、すでに万で勘定したほうが良い人々が集っているということは、デュオラッへの人々が余程暇を持て余して腰が軽いか、そうあるだけの往来が常にあるか、或いはこの城周辺にこれだけの人々が生業を維持できる豊かさがあるということになる。

 最後の一つは如何にも無理として、鉄道が必要なのか。という足の長さが人々に備わっているのかと思えるし、或いは魔法という得体のしれないものを縦横に使えばこの程度は驚くまでもないのかもしれない。

 相応に出来ることは偏っている様子だが、また相応に文明の香りを漂わせた様々が巨大な広場の様々を支えていることは、見る気探す気があれば明らかだった。

 驚き顔のマジンをダビアス老が素知らぬ横目で眺め、してやったりという顔で笑う。

 マジンがダビアス老に尋ね応える間に、当然に名も顔も知られたダビアス老の前には、騎士総長の動きを気にしていた者たちが挨拶に訪れていた。

 奇妙な成行きではあったが、両国の上空を大きな何者かが探るように往来していたことは、土地で相応に名を持つ者たちは気にしていたし、今回の成行きと結びつけるだけの様々が前々から噂としては口の端に上ってもいたから、立場や色合いは様々だったが、内々の御家の始末として落とし所をつけるつもりであるらしい今回の試武改メについて、その成行きの杜撰さを笑うだけの余裕を持った者たちが、ダビアス老のご機嫌を確かめに訪れていた。

 多くは型通りの身振り手振りで無言のうちに互いの無事を認める挨拶を済ませ、それぞれの役目や回るべき場所に向かってゆき、またいくらかは上役との面会の申し入れの口上を携えて返事を受けて引き上げて行った。

 ダビアス老の立場を考えれば老の小者小姓という立場であっても、あちこちの顔を繋ぐ責任も求められているはずで、実のところ老の周りではひっきりなしに視線や身振りが飛び交っていた。

 幾らかは魔法で意や言葉を交わしているのかもわからないが、それはマジンには本当にわかるはずもない。そういうものがないはずもないという程度に考えるしかない。

 いかにも新参らしく視線の置き場に困る様子のマジンをこのましげに眺め、陣屋装束を整えたダビアス老が言葉をかけた。

「ああ、まぁ……普段は市としての意味もあるが、馬揃えや軍勢を整える炊き出し炊事の場になったりもする。式次が進み場が片付けられれば露店は消える。気になるようなら見ておくがいい。得物の類をそれぞれの代官屋敷の門前に飾っているから、どういう者共がいるかを眺めておくのもいい。まぁ儂のような立場で露骨に歩きまわるとなにを云われるかわからんが、女連れ子供連れで露店巡りのついでにほうぼうの探りを入れることはよくある。社交の場でもあるしな」

 ダビアス老は話の途中でこちらに近づいてくる者たちに手を上げて気がついていることを示し形ばかり先に歓迎を示した。

「――おう。我が家の武芸者を眺めに来たか。得物はまだ広げていないが、多くはない。すぐだ。もっとも専門は湖に浮かんでいるような大兵を相手にする大仕掛であるらしい。……紹介しよう。少し西のグレオスル卿。ワシの叔父の家の嫡子だ。世では従兄弟殿というところに当たるわけだが、細かく説明するといろいろややこしい。家格はアチラが上だが武功ではワシが優っているため、騎士総長は譲られた。……聞いていると思うがコチラがウチでお預かりのゲリエマキシマジン殿。様々有能な御仁であるのは間違いないところだが、武芸はまだ見ておらぬので知らん。だがマリール姫を捻るくらいには腕は立つらしい」

 これから武芸を披露するマジンを韜晦するのも面倒というようにぞんざいに、それに合わせるようにグレオスルについても皮肉交じりにいい加減にダビアスが紹介した。

「私より年上で弁が立つのを見込まれてであろうがよ。……。湖に浮かんでいるあの大きな卵のような舟での空からのお越しと聞いた。話ではアレで何やらやって帝国の城塞を吹き飛ばしたという噂だが、如何か」

 ダビアスとは気のおけない仲であるグレオスルも適度に合わせる表情で自分のことは口にしないまま、聞きたいことをいきなり切り出した。

「まぁ。およそは。成行きとはいえ、あまりの僭越ぶりにどうしたものかと畏れている、いうところですが」

 マジンも内容としては口に出せないままに言葉を濁したが、グレオスルも深くを掘り返すつもりはない様子で身振りでマジンの言葉を制した。

「共和国の矢弾兵粮も何やら鉄道とやらで支えているとか。とてつもない額の支払を軍票で黙って受け取って銀行に預けたとか」

「兵站事業は余儀だったのですが、商いに止むにやまれず」

 とりあえず、確認は済んだという様子でグレオスルはマジンの言葉を制し、ダビアスに向き直った。

「立ち話に話がお聞きしたいわけではないのだ。落ち着いたら詳しくお聞きしたいのはやまやまだが……。話半分として身がない訳ではないことは分かった。こんな仕儀に巻き込んでいいのか。万が一に至ればただの大事ではすまんぞ」

「まぁ、今更止めようもなかろう」

「成行きはわからんとまでは云わんが、もうちょっと人目を憚る方法や穏当な方法もあったろうに、オヌシの娘子の仕切りか」

「半分はそうじゃが、初日にコチラの御仁が腕を見せてしまった様子でな。お城の謁見の間の閂二組を綺麗に段平で割り断ったらしい。……ま、そういうわけで」

「謁見の間の閂二組とはどういう……。大扉の内外で衛兵が鍵がわりに組み合わせている長棹のことを言っているのか。あの下ろすと扉の中にまで大きな音がするくらいしか使いようのなさそうな大仰な槍斧付きの」

「なにやら軽く揉めてコチラのゲリエ卿が大扉を押し破るに戸の隙間から内外その閂代わりの斧槍を両断したそうだ。いずれ手際を見にゆくつもりだが、まぁそういうわけで、マリール嬢ちゃんは鼻高々というところのようだ。婿殿の胸の内で娘を小突けば納得するところを余計なやり取りがあったらしい」

「マリール姫は娘を産んだと聞いたが」

「そういえば幾つなのかね」

「秋に九つです」

「おいおい。まさかその子を人質にしているのか」

「こちらに連れて来ておらぬようでまだ様子は見ていないが、楽しみにしている」

「我らが北狄妖鬼と帝国に悪し様に云われているのは知っているが、天道に悖る策を弄する様な大仰な仕儀なのか」

「そこまで大げさな話ではないが、ことが頑固親父とジャジャ馬娘の親子喧嘩だと云うのは間違いない。ゲリエ卿には気の毒だが孕ませた女が悪かったというところだ」

「マリール姫とは結婚はしてないのかね」

「デカートでは一夫一妻でして別の女性と結婚しております」

「それがなかなかおもしろい相手で共和国軍の軍将を事もあろうにバービーにしてしまったということだ」

「……。それはどこまで冗談だ」

「見る聞く限り全部真実だ。しかも当の奥方はバービーになったという自覚が殆ど無い」

「それは、危うく気の毒な。しかしそういうことでは子供が女にマリール姫にくっついて他所の男に往くのも止められないということか」

「別段、家計に苦しんでいるというわけでもなく、扱いが悪いというわけもなさそうだから、庶子でいかんと云う気もないのだが、そういうことになるな」

「こちらの……ゲリエ卿にマリール姫と結婚する気はないのか」

「ないこともない、というか方策は承知している様子だが、大家の党首ともなればおいそれと法を跨ぐような無法も憚られるというところの様子だ」

「一夫一妻の理念はわかるが、世の野蛮を考えれば家族の大きさ一族の堅さ血縁に頼る他あるまいにな。……。この流れのスジはオヌシの娘子の知恵か」

「往々誇れんが、そういうことのようじゃ」

「ウチのリクレルには他人の色恋の邪魔をするなと伝えておこう」

「オヌシのところはリリビットだったのではないのか」

「そのつもりだったがリクレルが飛びついた。ルテタブルと死力を晒す必要もなく手合わせできるとあって、リリビットの腕を折って無理やり割り込んだよ。リクレルにはルテタブルとの手合わせは別の機会に挑めと言っておく」

「リクレルというのは、こちらの騎士の方ですか」

「うん。序列はまだ二桁のはずだが、見どころのある若手騎士だ。いくつだったかな」

「十九になったのかな。帝国の矛先が最近はリザール川流域に向いてるせいで退屈をしている年頃だ。まぁうちの軍勢ひとつでも帝国の師団を抑えるくらいはできるが、ここしばらくは武功と云うに足るほどの合戦にはなっていないからな」

「軍勢の方々は一万ほどもおられるのですか」

「従騎士や弓引槍持を含めればそれほどだが、我が騎士共は六百ほどかな。名のない小者とて騎士より優れるものは多いのだが。山を枕に動き回る限り、数よりは質なのだが、数がいないと深くは押せない。共和国軍も苦労しているが、似たようなものだ」

「リクレル殿、やはりなかなかの方ですね」

「まぁゲリエ卿の仰るは全くなのだが、才は在るが揮うを知らぬと云う奴で、今のところは活きの良い若造というところを出ておらぬ」

「だが、武芸者としてはなかなかの達者だ」

 グレオスルを慰めるようにダビアスが言った。

「その辺りもなかなか歯がゆく悩ましい。騎士もある程度から先は武芸だけでは立ちゆかん」

「手強い方に勝ちを譲っていただけるのは全く申し訳ない限りですが、感謝とともにありがたく頂戴いたします」

「どのみち我らは脇役だ。波風を起こす要もない」

 頭を下げたマジンに鷹揚にグレオスルが手を振る。

「お館様っ。コチラでしたか。此度の風來の余所者、なかなかに活きが良さそうですぞ。あの扉を破るとしてやりようはいかほどもありますが、腕の証、技の冴えたるやなかなか。あれを衆人観衆止めるまもなくやりおおせ唖然とする間に押し通られたとするなら、お城の衛兵もおいでになられた方々者共一様に腑抜けと笑われましょうが、しかしまた止めるとして大事でしょうなぁ。なにやら一行には女人も多かったとか、いかに姫様のお身内が突然の無礼を働いたとて、アレを易々とやらせてしまっては、どうにか折檻したいと思うのも分かりますな。このバルザムラズルリクレル。コチラのお城の方々に変わって天誅くれてやる気分になってきましたぞっ」

 肩幅のある体格の良い若者が太くやわらかな通る声で叫ぶでもなく大声で言いながら現れた。

「リクレル。元気そうで何より」

「これはダビアス様。ご無沙汰いたしております。本日はどなたも出されない様子。ご家中で何かあられましたか」

「ウチからはこの者が出る」

「新参の方が。お家の方々を差し置いてということであれば、なかなかの方とお見受けする。お名前は」

「軽はずみ者め。オヌシが天誅をくれてやる気分になっていたその相手だ」

 グレオスルが叱るがリクレルは平然と微笑んだ。

「おお、おお、ゲリエマキシマジン殿。これが。郷の者ではないとは聞いてはいましたが、なんというか思い描いていたような姿とはだいぶ違いますな。小さくも大きくもない。腕や足がバネのような造りというわけでもない。目鼻の形が特段分かりやすいというわけでもない。吊り合い宜しいといえばそうも云えますが、あの音と絵面にこけおどしを求めたような大斧の身を僅かな戸の隙間に刃を流して一刀に落とすなどという力技をするようにはとても見えない。得物は段平ですかな」

 大柄な通る声のままリクレルは自分の言いたいこと聞きたいことを一気に喋った。

「少しは人の話を聞け」

 グレオスルが睨むように云うがリクレルは困ったような顔をするのみだった。

「ああ、はぁ。なんでございましょう」

「オマエは今回流せ」

 リクレルの不思議そうな顔にグレオスルが命じたが、リクレルは困惑したような顔になった。

「流せ、とは手の内を見せるなということですか。俺はそれほどに多芸というわけではありませんが、得物はなにを使えば宜しいですか。無刀組討などでも実のところなかなか見られるところが多く、地味ですが方々の動きなかなか参考になります」

「勝ちを譲れ、と言っている」

 グレオスルがそこまで言うとリクレルは目を剥き、大口を開けた。

「はぁぁああっ。これはなにをおっしゃるか。戦は定めし無手勝流にて勝ちを求めること叶わぬ儀、往々にして多かりし。敢えて勝ちを捨て負けるも、勝ちを求めて尚負けるに勝ることあり。故に戦に至らぬ試し場にて挑む時あらば、敢えて勝ちを無用と定め勝ち求めて勝ち或いは負けるも善哉。と幼きより書き取り繰り返しておりましたが。何故そのような情けなきことを云われるか。死ぬな、無事こそ望め、と仰せいただければ決死において意地を捨て退くほどには心得もございますが、勝ちを譲れとはいささか不本意。特に今回はリリビット殿を押しのけて来たのですぞ。皆へのみやげ話が、殿の勝ちを譲れのご下命になるのがお望みか」

 吠えるように不満を述べるリクレルをグレオスルが睨み返す。

「それで余を脅迫しているつもりか」

「脅迫などととんでもない。何故理不尽をお望みかお聞かせいただきたく。まさかゲリエ殿がお望みか」

「違う」

「では、私がゲリエ殿に劣ると」

「違う」

「では、私がゲリエ殿を殺すと」

「違う」

「では、私がゲリエ殿に殺されると」

「それも違う」

「では何故か」

 リクレルは言葉を重ねるうちに主が本気であることがわかって尚腹を立てている様子だった。

「オマエは今回の急の武芸改の仕儀、成行きを知っているのか」

「知りません。興味もありません。我ら武門知るを求めるな。ただ戦にあって勝ちを探し負けを避くるに足ればよし。と。刻んでおります」

 そこまで言ってリクレルは主を睨みつけた。

「リクレル殿」

「なにかっ」

 割りこむように呼びかけたマジンに憤り噴き出す勢いのまま強い声でリクレルは振り返り叫んだ。

「この度のこと、私にも急で事態はつかめておりません。ともかくこちらの殿様藩王様に話を聞くにあたって、ルテタブル殿の眼前に立つ必要ができました。勝ちを譲れと申す気はありませんが、負けるわけにも参りません。しかし何分こちらの土地は強者揃いということで弱気になっておりましたところ、こちらのお殿様が気を利かせてくださったのだと思います。ですが、私にはリクレル殿の筋が正しく思え、横車を押すのをどうにも気の毒になりました。よろしければ木剣寸止めにて勝負をつけさせていただきたく、ただし私が正面を入れるまで何度でも挑ませていただきたく思います。聞けばリクレル殿の目的は腕試し度量勝負で勝ち負けそのものにはこだわっていないご様子。私は絶対に勝ちが頂きたい。申し訳ないが何百度でも勝つまで挑ませていただく所存。これで如何か」

 リクレルはマジンの表情を上から下まで眺め全身を眺め、と怒りのままに落ち着かない鼻息で眦を上げたまま睨みつけた。

「寸止めと言って互いの踏み込みがあればどうあっても当たる。当然踏み込みの気合によっては相応にぶつかる。額が割れる骨が折れるなどは稽古でもよくあること。ご承知でしょうな」

 視線でどこに木刀を振り下ろすか選ぶような目の動きをリクレルは繰り返し尋ねた。

「死ななければ何度でも挑めます」

「つい本気で殺す気になるかもしれませんが、宜しいですな」

 リクレルは主に向いていた身体をマジンに正面を向けて圧するように尋ねた。

「何千度でも挑ませていただけるなら」

 リクレルはマジンの手足や肘膝の位置或いは肩腰の開きを確かめるように眺め少し間合いを確かめるように頭を巡らせた。

「得物は木剣で宜しいか。失礼だが体格差があるようだが」

 肩の位置を一旦ゆるめ身体を膨らませるようにしてリクレルが改めて尋ねた。

「槍術棒術は本当に寸止めが難しいですから、よほど気心が知れた者同士でないと恐ろしくて挑めません」

 そこまで聞いてリクレルは頷いた。

「そちらの有効は正面のみで宜しいか。スネや胴小手などは」

「そう云ったところを木剣で互いにわかるほどの寸止めにするのは手の内打ち合わせなしには難しいかと」

「俺は打ち込みますが」

「それは結構。そちらは億でも兆でも何度打とうと勝ちがない事を心得ていただければ、それで結構」

「それで俺の勝ちが無いと言われて、満足するまで打ち込んで宜しいということなら、星にはならずとも気晴らしには出来る。か」

 眼下の魔陣の目を脅すように睨むようにしてから息を吸ってリクレルは表情を改めた。

「――なにやら、こちらのお殿様に用事があるということで、どうあってもというならそれはわかった。勝ちは譲ろう。その代わりそちらから正面頂戴するまで何度でも打ち込ませていただく」

 そう云うとリクレルはきびすを返して立ち去った。

「どこに往く」

「木剣用の防具ならばこちらにもあるはず。組み討ちに使えるようなものではありませんが、双方が木剣のつもりであるなら心置きなく試し合うに備えあったほうが宜しいかと。寸止めなどと生温いことを云わずに済みます。正中だけ守ったとして万も打ち合えば結局耳や肩がもげますぞ。軍場ではそれも仕方ありませんが、連戦するつもりであれば、それでは勝てません」

 全く勝つつもりのリクレルは勝気のままにそう云ってその場を離れた。

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