うずら
智子はペットが欲しかった
小学5年生になる智子は動物が好きだった
友達が猫や犬を飼っているのをいつも羨ましく思っていた
しかしながら自分の家があまり裕福でないことに気付いており
親にはなかなか言い出せなかった
そんなある日智子はおかあさんとお祭りにいくことになった
久しぶりのおかあさんとのお出かけに智子はうきうきしていた
お祭りは神社でやっていて
屋台がたくさんでていた
そして智子は1つの屋台をみつけた
その屋台では鳥の雛が容器の中に入ってピヨピヨとないていた
なんて可愛いいきものなんだろう
露店のおにいさんに聞いてみると【うずら】という鳥の雛らしい
智子の胸はおどった
値段も1羽500円と値札に書いてある
これならうちでも買えそうだ
「ねえ、これ買えないかな?大事にするから」
智子はおかあさんに懇願した
うーんっとおかあさんが悩んでいると
露店のおにいさんが声をかけてきた
「どうですおかあさん、お子さんすごく欲しがってますよ」
うーんと考えながらお母さんは答えた
「小さくても生き物ですし三日坊主になったりしちゃうんじゃないか心配で」
悩むお母さんに露店のおにいさんは言った
「大丈夫ですよ。これ三日で死ぬんで」
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