過ぎた日を想う/読み切り小説

音雲 夏空

過ぎた日を想う

ぼくは、いま、しょうがくいちねんせい!

ランドセルをせおって、がっこーっていうところにいって、みんなとおにごっこするの!すごくたのしいんだ!

はやく、ちゅーがくせい?かっこいいおにいさんみたいになりたいな!



僕は今中学1年生。

部活も始まって、勉強も小学生よりも難しくなった。友達と一緒に勉強したり昼休みにサッカーをして遊ぶのは楽しい。だけどたまに小学生に戻りたい。戻って鬼ごっこをしたい。そんなことを思ってる合間にもテストが近づいてくる。あぁ嫌だ...。




僕は今高校1年生。

高校受験も無事終わり、行きたい高校に入学できた。違う中学の人とも仲良くできているし、部活も楽しい。中学生では出来なかった体育祭などでの打ち上げをしたりして楽しい。だがやっぱり中学生に戻り、昼休みに遊んだりしてみんなと楽しみたい。

そんな僕は息をつくまもなく、警察になるために、再び努力をし始めた。




現在、僕は大学1年生。

大学受験から解放され、サークルの仲間と楽しんでいる。もちろん、警察になるために大切なことも学んでいる。

だが、高校に戻りたい。戻って打ち上げをしたい。

でも今は高校に戻りたいとは別に、早く世間でいう大人という大人になり、社会に出て働きたい。人々を守るために。




現在、僕は成人し警察官になった。

正直きついことの方が多かった。だが、今は充実した生活を送れている。街のみんなを助けるために働いている。

でもやはり今でも学生時代に戻りたい。なぜなら今は

友達との鬼ごっこではなく犯人との鬼ごっこの方が多いからだ。

日本は平和だと言われているが事件が絶えないのは事実だ。

だから僕は日本が、世界が平和になるよう、今日もここで動いている。

だが過ぎた日を想えば色々楽しかったんだと

そう思う。




貴方はどの時が楽しいですか?


─今、この瞬間を大切に。


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過ぎた日を想う/読み切り小説 音雲 夏空 @negumo_sora

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