ハロー

ひきこもりの私に必要なのは たぶん

ハローワークよりもハローワールド

社会なんて大層なものじゃなく

ささやかな世界との接点

世界の素晴らしさなんて語らないで

今の私には大量生産の人工物

ぎらつく照明にしか見えないから


きっと言葉より必要なことがある

風に揺れる草花

木漏れ日を落とす樹木

名前の知らない動物の気配

静かな散歩道を歩きときどき人とすれ違う

二度と会わないであろう誰か

目を合わせることもなく


そうして心は思い出す 少しずつ

世界に触れることの何か

体温を通じて

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