花園の外から

入っちゃダメなんだよね

ちゃんとわかってるよ

あなたが門の内側から

いくら私に微笑みかけてくれたって

私が足を踏み入れたら最後

あなたの大事な紫の花園は

一瞬にして枯草の海になってしまうって

私ちゃんと知っているから

あなたの花園が繊細なことを

私ちゃんと理解してるから

あなたの微笑みに甘えたくはないの

だから「入れて」なんて言わない

門の鍵を見つけたって使わない

本当はあなたの花園に

触れたくてたまらないけれど

私ちゃんと外で待ってるよ

その結果がどんなに寂しくたって

あなたの美しい花園に

決して踏み込んだりしないから

優しいあなたを私のせいで

決して傷つけたくないから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

のう @nounou_you_know

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ