ひまわりに憧れた太陽

のう

ひまわりに憧れた太陽

私はずっと燃えていたはずなのに

心は凍っていたのだと

あなたが咲くのを見て初めて気づいた


黄色い滑らかな花弁を

おそるおそるあなたは伸ばした

私を見上げて

ゆっくり開いた


私が照らさなくちゃ

きゅう、っと心が熱くなった

いらないと思っていた私の熱に

初めて意義を感じた


あなたが咲く時間を

少しでも伸ばしたかった


私にできるのは、それだけ

「どうしてひまわりは、お日様を見つめているの?」

ある日聞こえた親子の会話


「そうねえ、お日様のことが好きなのかしら」

違う、違うの

好きなのは、私の方


でも それでいい

それがいい


あなたの近さが好き

隣にいても誰かを燃やさない

その温かさが好き

好き 好き


「あなただけを見つめる」

「憧れ」

あなたの花言葉


でもみんな誤解している


見つめていたのは

憧れたのは


あなたじゃなくて

私の方だった

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ひまわりに憧れた太陽 のう @nounou_you_know

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