夢日記240909 ハム太郎

YouTubeを開くと、ハム太郎のアニメが全話違法アップロードされていた。


こんなことは良くないなあと思ったが、

俺の一番好きな135話は見ておきたい。


動画を開くと2話ずつまとめて1時間尺でアップロードされていた。

そこで俺はテンションが上がった。


2話まとめて上がってるってことは、俺が次に好きな136話も上がってるってことじゃないか。


トンガリくんとトラハムくんとかいうレアキャラメイン回をまとめて1時間で堪能できるとか、ハムちゃんずのハッピーセットだぜ。


ワクワクしながら俺は違法視聴を始めた。

コメント欄でめっちゃ叩かれてた。


投稿主が違法アップロードしてることにじゃなくて、普通にストーリー構成とかの中身でめっちゃ叩かれてた。


そして加齢臭のするユーザーが、同じく加齢臭のするユーザーと加齢臭のするコメントでしばきあっていた。


この人たちがキッズではないってことは、コメントの香ばしさから察することができた。


そんな異臭を目で浴びながら視聴するとっとこハム太郎は、あの頃見たものとはまるで別のものを見ているような気持ちになった。


世の中、子供の頃のまま、エンタメを素直に享受することは難しい。


「俺も大人になったってことやなぁ」


そう言って俺はノートパソコンをパタリと閉じた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る