同棲彼女と過ごす雨の休日

おまけ お菓子の誘惑と映画鑑賞

（午後のリビング）

（ソファに座るあなたの隣で彼女が頭を悩ませている）

「うーん、どうしよう」

「……いや？　違うよ、見る映画は事前に決まっているから」

「そうそう、ちょっと前に一部界隈で話題になった」

「出てくる料理がどれもおいしそうで、ストーリーも感動すると聞いて見たくなって」

「だから、悩んでいるのは映画のことじゃなくて」

「映画を見ている間にお菓子を食べるかどうかについて、だよ！」

「……別に食べればいいじゃん。って、彼氏くん」

「そしたら、君の作る夕食を最高の状態でいただけないでしょ！」

「空腹は一番の調味料なんだから。……あとカロリーも気になるし」//後半、小声で早口

「でも、この映画二時間近くあるから。見ている間、何か摘まみたくなるよなーと思って」

「ご覧の通り、悩んでいるんだよ」

「いや、本当どうしよう」

「……え？」

「ああ、そうだよね。彼氏くんも一緒に食べるんだから半分ずつなら大丈夫か」

「ごめん、ついうっかりしちゃった。ああもう、真面目に考えて損しちゃった」

「それじゃあ、お菓子取ってくるね」

（立ち上がりキッチンに向かう彼女。しかし、すぐに立ち止まる）

「……彼氏くん」

「お菓子を食べるのはいいけど飲み物は何にする？？」