天才的な頭脳を持つアイドル級美少女の幼なじみが俺を完全に堕とすまで
りと
プロローグ〜 今考えたら奇跡的な出会い
「彩月♪彩月♪ほらほら起きてぇ〜♪朝ですよ〜」
「んがぁ.......」
早朝.....日が元気に光を照らし、世の中の学生がそろそろ学校に行こうかと絶望する時間に、2人の少年少女がいた。
「.......むぅ!ちょっと!もう学校行く時間になるんですけど!」
「あと.....3時間の猶予を」
少女────月詠奏星はその言葉を聞いた瞬間、僅かに微笑んだ。
少年────草薙彩月は、「あぁ、許されたんだ」と思い再び就寝に入ろうとした瞬間に
「ぐはあ!!??」
「はいはい、これで目覚めたよね」
奏星は思いっきり彩月のお腹に蹴りを入れた。そのあまりの痛さに彩月は痛みとともに目を覚ます。
笑いながら蹴るというサイコパスぶりが少し出てる気がしなくもないが..,...まぁ、そういう少女なのだ。
「いやぁ、こうやって高校生にもなって健気に起こしに来てくれるだなんてさ、本当にあたしはできた人だと思わない?」
「な、なんて暴力的な幼馴染.......」
「ふーん.......よーし、じゃあ次は」
奏星は足の位置をお腹から、彩月の頭の所へと位置を変えた。
その瞬間、彩月はこの後起こるであろう惨状を今までの経験から即座に把握し、プライドを全投げして奏星に許しを乞う。
「起きます起きます!だからどうかそれだけは......」
彩月は朝起きるのがとても苦手な人間で、こうなる時は結構あったりする.....のだが、いつも眠気に負けてしまい、顔面キックをくらったことが結構あったりする。
(まーじであれはやべぇ......昔は頭だけだったのに.....今じゃ力も強くなっちまった)
昔は流石に単純な力の勝負は上だったが.....今はどうか分からない。
恐ろしいものである。
「全く!あたしをなんだと思ってるのさ!そんな暴力的なことをするわけがないでしょ!!....こんなにも健気で可愛くてスタイルも良くて顔も良くて......」
「まーた始まったよ.....自分自慢が。しかも事実だから否定できないこの悲しさだよな」
「えへへ、事実ですからぁ〜♪」
悲しいことにこいつはアイドル級の可愛さをもつ.....美少女だ。
髪は銀色でウルフカット.....そして瞳はうすい赤色だ。胸もまぁまぁ大きく、へそ出しの服を私服として愛用するくらいにはスタイルがいい....くっそ腹立つぜ。
「さてさて、ご飯はどうしましょうか幼馴染様♪」
「あ?母さん用意してくれてないのか?」
「めんどいから頼んだ〜って」
「あの人はほんとに......」
どうやら母さんは朝ごはんを完全放置して、仕事に向かったらしい.....普通に考えてやばくね??え?
昔は用意してくれてたのに.......
「はぁ.....冷蔵庫の中は何があった?」
「結構入ってたよ、調味料もしっかりあったし、作ろうと思えば作れちゃう♡」
「食欲あんま無いから.....食べやすいものを」
母さんが放置するのはよくあることで、その時は基本奏星が作るようになっている。
昔は遠慮していたが......もうすっかり慣れてしまい、今ではこんな感じである。
「じゃあ麺類......ラーメンかうどんにしようか」
「またかよ.....奏星はほんと好きだよな、麺」
「だってだって、手軽に作れて美味しいからさ♪......それじゃあさっさと作るから、二度寝しないで待っててね〜」
「おーう」
そうして奏星はラーメンを作りに台所へ向かった......正直二度寝してやろうかと思ったが、あとが怖いのでやめた。
.....え?学校?知らんなそんなの。
まぁ日常茶飯事だよね。
「「ご馳走様でした」」
そうして奏星が用意してくれたのを俺らは食べ終えた。
「彩月、美味しかった?」
「あぁ、美味しかったぜ。また料理の腕を上げたんじゃないか?」
「いやいやそんなこと......あるんだよねぇ♪」
「ほーんと、何事もすぐできるようになるなお前は」
「いやぁ、自分の才能が恐ろしい.......」
奏星は昔からこんな感じだった。
勉強にしろスポーツにしてもそう、すぐできるようになるのだ。
もちろんそれ以外の家事やら、ゲームなども当然含まれる。
正直.....非凡の俺からしたらめっちゃ羨ましい。
「へいへい、凡人の俺にはその感覚が分かりませんよーだ」
「ちょっとちょっと、拗ねないでよ。別に彩月のことをバカにしてる訳じゃないよ?」
「どうせ捻くれ者だよ俺は......」
「あたしは君がどんなに捻くれてようと......彩月のことが大好きだよ」
「お......おおう」
こいつはいつもいつも......俺の事を照れさせやがって.....いや、ダメだ!このままじゃまたからかわれる!
「ふふっ♪照れてるのが隠せてないよ、さ〜つ〜き♪」
「うるせぇ」
「あははっ♪」
奏星は照れてる俺を見て機嫌良さそうに笑っている.....こいつから主導権を取り戻せる日は来るのだろうか......。
「さてさて、テレビテレビ〜っと」
テレビがうつり出される.....どうやらニュース番組のようだ。
『𓏸𓏸県のマンションで、ここに住む家族がバラバラ遺体で発見されました。』
「あぁ....またこのニュースじゃん。いい加減しつこいよね〜。」
「ほんとにな、メディアはずっとこれを取り上げてる.....解決までこれだろうな」
『この被害者の女性によって、殺害されたのは15人となり、未だ犯人は見つかっていません』
「警察はきっと批判食らってるんだよねー、これ」
「捕まえられないのも無理はないだろう.....だって、犯人は完璧で、隙なんてありやしないんだから」
「やっぱり無理か〜、犯人確保は」
......犯人は証拠を何一つ残していないのだから、警察もお気の毒だな。
「ほら、俺は学校への連絡と食後の洗濯してるから」
「了解了解、愛しの幼馴染様♪」
.....「あたしは、あっちの片付けをしてるからさ」
「......あいよ、そっちは任せた」
「さてさて、始めちゃおっかな〜♪」
奏星は姿を消してどこかへ向かった......あぁ、本当に......『ごめんなさい。』
??「むぐ、むうむう!むぅ!むううううううううううう!」
奏星「あぁ、起きちゃった?.....ありゃあ、寝た方が良かったのに」
奏星が向かったのは.....血まみれの部屋だ。
そしてそこには、1人の少女がいた。
「気絶してた方が少なからず楽だったのにねぇ.....まっ、しょうがないよね。さてさて、あなたが最後だよ♪」
......少女は、ただ脅えていた。これから行われることを予想して。
「ごめんねぇ。本当はあなたも一緒にヤッてあげたかったけど......人1人を解体するのは、時間がかかるんだよね」
......傍からみたら何を言ってるんだと、そう思われるだろう。人を解体......だなんて。
「ここ匂いキツかったでしょ?....だけど、こんなところともお別れできるから、あたしに任せてイッてね」
「むううううううううう!」
「あはっ♪あはははははははは♪そんなに声が出ちゃうほど楽しみなんだァ」
奏星は声だけを聞けばすごく笑っているが......目も顔も、何一つ笑っていない。
「まぁ任せてよ.....これでも経験豊富だからさ」
奏星はもう.....この人体解剖を通して既に理解していた。
「あたしはさぁ、どこが痛くて痛くなくて、どこが感じて感じなくて、どこが気持ちよくて気持ちよくないのか、全部体の隅々まで理解してるから♪」
「むう....!」
「.....ねぇ、人が耐えられないのってなんだと思う?痛みなのか苦しみなのか.....いやそれは全部『否』.....正解は快楽なんだよ」
あまりの恐怖に、少女からはアンモニア臭があるものが出てきてしまう。
「漫画とかでもよく見るでしょ?.....快楽に堕ちる醜い雌豚の姿を。......でもまぁ、痛みにも快楽にも限界がある。」
「じゃあ、『痛みと快楽』を共に与え続けたら一体どうなっちゃうのかな?」
「むぅ.....!」
「お、感じちゃってるねぇ....じゃあ」
「むううううううううう!!!!!!」
奏星は思いっきりナイフを突き刺した。
「交互に与えても面白いかも♪.....それじゃあ、始めるね。」
奏星は瞳にハイライトを消し、僅かに微笑む。
「.......じゃあ、彩月くんを誑かそうとしたその罪..,..しっかり体で払ってね♡」
これから紡がれるのは......こんな異常な.....いや、異常とでは言い表せないこの愛ができるまでに何があったのか.....その物語だ。
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