第8話843年後の清盛


「ふぁ~、よう寝た。」

会下山公園のベンチに寝ていた。

 仰向けに空へ眼を遣る。台風一過の様な青空が広がる。

南方へ帰り損ねたツバメがジャングルジムの天辺に留まって舞後の顔をじっと観ていた。

「アホ面のオッサンとか言うなよ!」ぶつくさ小言を言いながら上半身を起こして辺りを見遣る。丘陵上の住宅が見下ろしていた。切妻屋根から朝陽が眼に入り思わず顔を顰めた。

 反射神経が俯かせた。

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