第6話

彼女は

「特に何もしないけど。」

と答えたので、夏祭りの話題を出してみた。

「もし、良かったら一緒に夏祭りに行かない?」

彼女は沈黙して考えていた。

その沈黙がかなり長く感じた。

やっぱり嫌だったのかなぁ。そんなことを思いながら彼女の答えを待っていた。

しばらくして彼女が口を開いた。

「いいわよ。特に予定は無いしね。」

その言葉を聞いて、かなり喜んだ。

嬉しかった。

僕は彼女に

「ありがとう」

と言い、その場で打ち合わせをした。

ついでに連絡先を聞こうとしたら、彼女は

「あえてやめときましょう。そのほうがお互いに感動が大きいでしょ。」

と言われた。

そんなことを思い出しながら、時計を見てみる。


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