第3話
以前にも、我が家ではたくさんいろいろと猫を飼っていました。猫のみならずに、犬やら鳥やらリス、熱帯魚、メジロまで飼っていた。メジロを飼うのはもちろん違法ですw
で、無数に面白いエピソードはあるが、そういうのも今まで書いたので、端折って、猫に絞ります。
物心ついた時には4匹猫がいて、半分外猫なのもあった。
なんとなく猫とは相性が良くて、一人の時はよく猫と遊んでいました。女の子の友達がいないので、「この猫ちゃんが人間の女の子になってくれないかな?」なんてヘンな妄想をしたりしていた。
父が動物好きで、そのころは野良の犬猫が多くて、で、何となく家に居つく犬とかよくいました。母は潔癖なたちで、猫が家にいるのも本当は嫌だったと思う。「猫がいる割には猫の毛とか全くない」感じで、うちは清潔だった。が、ボクは幼少時に喘息だったりアレルギーだったりして、猫の悪影響も多少あったか知れない。
で、ボクが25歳くらいの時に、父が定年になって、家を新築した。そのころに父も母もなんとなく気分が高揚している感じで、また3匹?4匹?猫を飼いだした。
野良のシャムネコが母親で、3匹子供がいて、全部野良だったのをまとめて父が飼い始めた。
野良の習慣から抜けられずに、4匹とも座敷にはあがれない、外猫のままだった。
3匹の子猫はそれぞれ個性的で、長男が「太郎」、次女が「ミーコ」、末っ子が「むくちゃん」だった。たぶん三つ子で、順序も不明ですが、適当にそう名付けたんだと思う。
太郎は、総領の甚六で?ヌーボーとしたタイプだった。悠揚迫らざる風格、と、そう見えなくもないが?本当のところはよくわからない。
ミーコは怜悧?で、すばしこく、が、情も深かった。一番長生きして、一番愛着や思い出のある猫ちゃんです。
ムク、は、なぜかペルシャ猫のように毛が長くてムクムクしていた。名前もそこから来ていた。
性格が良くて、おとなしくて、だが風貌も相まって、なんというか独特の魅力がある神秘的な猫でした。
笑いあり涙あり、山あり谷ありの、いろんなエピソードがあって、まあ誰の人生でも、猫生でも、それは万国共通、万古不易、普遍妥当な真実。
猫、ペットというものがあったおかげで、どれだけ僕や家族の人生が彩りのある、豊かなものになったろうか。
猫こそ、われわれの人生行路の錦上に花を添えるかけがえのない友人だった。
そういう幸福を授けてくれた猫やペットたちに、いまさらながら、衷心から感謝したいと思う…
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