ライアン・ポトフ(フリー百科事典)

ライアン・ポトフ


生没年 カクヨム暦1100年生〜1157年没


(概要)

中世カイツの貴族、ポトフ王朝の創始者。

通称カイツの覇者、常勝将軍、簒奪者。

王にはつかなかったが、後世にライアン一世と諡を贈られる。


ライアンについては長いポトフ王朝では、王政府に編纂されたポトフ王国史において、混乱した王国を救うために立ち上がった救国の英雄と神格化される一方、ライバル国の帝国では野望に満ちた成り上がりの簒奪者と言われていた。


ようやく近年になり実証的な研究が進み始め、故郷ポトフ領の安泰のみが関心だったが、妻ベアトリスに引き摺られていやいや国政に関与させられたという新たなライアン像が出されて論争となっている。



16歳でポトフ伯爵を継ぎ、シャロン戦争での勝利により辺境伯に昇爵した。

王女ベアトリスを正室に迎える。

共和国一次戦争で領地を拡大するとともに、王の戦没に伴い摂政に就任。

自身と妻子への毒殺未遂を経て、王太子を廃立し、自身の嫡子アシュリーを国王に立てポトフ王朝を創設。


門閥人事を打破し人材登用に努め富国強兵を実現。

半属国を脱し、帝国と対等な同盟を締結。帝国とともに、連合王国・共和国連合軍との戦争(カイツ大戦争)に勝利。

共和国を併呑し、更に連合王国を滅亡に追い込むことを主導する。

帝国の皇帝とは相互の娘を嫁がし、帝国に匹敵する大国として国際的な承認を得る。

カイツ大会議で各国が集まる中、推されて議長となり、地域紛争などの裁定に手腕を振るう。

百年以上の帝国の覇権を打ち破り、カイツの覇者と言われる。


栄光に包まれた晩年であったが、彼の最期は謎に包まれている。

王都ではなく草原の天幕で亡くなったことは明らかだが、突然外に出た理由や死因は不明である。 


この頃の王国の政治体制に関してライアンと正室ベアトリスで意見を異にしていたとの見解がある。

ベアトリスの主導する政治に嫌気がさして、故郷に帰る途中での事故や暗殺殺(犯人にベアトリス説、嫡子アシュリー説、重臣説、帝国説がある)などの諸説があるが定まっていない。

戦時も帯同するほど寵愛した側室シャーリーも同時に謎の死亡を遂げている。


死後は王国は嫡子アシュリーに託され、旧共和国領は次男テッドを大公として封じ、本拠のポトフ領は女辺境伯として長女ネラに与えた。

ポトフ御三家は協力し、血統が途絶えれば養子とし永く王国を統治した。


ライアンの墓は王都と故郷ポトフ領に作られ、歴代国王やポトフ御三家に始祖として厚く祀られた。


(生涯)

貧しい山岳地域を所領とするポトフ伯爵家の次男に生まれる。

生家は富裕ではなかったが、家族の愛情を受けて育ったとされる。

幼少期を故郷で過ごした後に、王都の軍学校に入学。ここで生涯の友となるサモサとコフタに出会う。


卒業と近衛軍での士官就任を目前にした16歳の時、ポトフ領が隣国ソーダ侯爵に奇襲され、両親と兄を亡くす。


家臣に擁立されて当主に就任。故郷に戻り、敗残兵を率いて優勢なソーダ軍と対戦。野戦を避けて、補給路を断ち小部隊を襲撃するゲリラ戦を執拗に仕掛ける。


ソーダ家は長引く戦に厭戦気分が高まる中で、ソーダ侯爵が急死。重臣による暗殺も囁かれ、ソーダ家内で内紛が起こり、撤兵。


ライアンは辛くも勝利を得るが、その国土は荒廃し、再建に奔走することとなる。


彼は王都に出向き、国王から正式に当主に任じられるが、王宮はポトフ家への支援は拒否。

ライアンは大貴族に支援を懇願するが、ことごとく拒絶された上に、本人と所領を激しく侮蔑され、以来生涯を通じて王宮や宮廷貴族に敵意を持ち、簒奪の遠因とも言われる。


やむを得ず、サモサやコフタなど一部の領主貴族や高利貸しからの借金を元に、ソーダ侯爵の侵攻理由である鉱山の噂を頼りに発掘を試みる。

ライアンはこの採掘にすべてを賭け、自らが先頭に立ち、資金が尽きそうになると食事を一日一回としても試掘を続けた。


なお、その際に鉱山が出なければ、家を挙げて傭兵や山賊になるしかないと決意していたと言う。


幸い鉱山からは銀が大規模に発掘され、ポトフ家は一躍富強の家となる。


ライアンはその莫大な富を生かして富国強兵に努めるが、銀山のことは厳秘とし、領外には貧乏貴族として押し通す。


王宮とは強く距離を置き、寄親のタンドリー侯爵を通じた最低限の義務以外は関与を避けた。


その後タンドリー伯爵の紹介を受けて、シャロン・ケバブ子爵令嬢を娶る。

シャロンは絶世の美女であったと伝えられる。


ケバブ家は多額の借金を負っていたが、一目惚れしたライアンはそれをすべて肩代わりした。


新婚生活は仲睦まじいものであり、激動のライアンの生涯で唯一の心休まる時であった。


領内統治も家庭生活も順調な中、仇敵ソーダ侯爵が一族で内戦を開始したことにつけ込み、ライアンは国王の了解を得てポトフ軍を率いてその領地に侵攻、順調に併合を果たしたが、その間にシャロンが王都を訪問したことが悲劇をもたらす。


当時、シュラスコ公爵は宰相を退くも隠然とした権力を持っていたが、公爵が可愛がっていた好色な次男ジョージがシャロンの美貌に目を付けた。


田舎領主とライアンを侮ったジョージはシャロンを籠絡、その身を我が物とした。


それを知ったライアンは激怒し、シャロンを領地に押し込め謹慎させる。


王都ではシュラスコ家を襲撃、その邸宅を全壊させ、更に反撃してきたシュラスコ私兵を屋敷に誘い込み、火攻めで全滅させた。


数百人が焼けた臭いは王都の人々を悩ませ、その苛烈な攻撃は一躍ライアンの名を国内中に轟かせた。


当時、王国では領主貴族が虐げられ、宮廷貴族は国王派と貴族派(シュラスコ派)に分かれて政争中であった。


シュラスコ公爵に押されて不利な状況にあった国王は領主貴族を味方につけようと領主貴族に不利な法規を改めるが、それにより、長年抑圧されていた領主貴族は反抗、王宮は弱体化し、国内に混乱をもたらすこととなる。


ライアンに王都の手勢を全滅させられ、領地も襲撃されたシュラスコ公爵はその総力を上げて配下の軍を動員、国王にも迫って近衛軍も駆出し、官軍を名乗る。


ポトフ領郊外で行われた決戦前、圧倒的多数で錦の御旗を掲げるシュラスコ軍の勝利を誰しも疑わなかった。

しかし、開戦直後に領主貴族を中心に寝返る者が続出、シュラスコ軍は大敗した。

総大将であったジョージ・シュラスコとシュラスコ公爵は真っ先に王都に敗走した。

(一連の戦闘はシャロン戦争と称される)


戦争時にライアンは先頭に立って猛スピードでジョージを単騎で追跡するも取り逃がし、鞍を叩いて悔しがったという。


なお、戦争の原因であるシャロンは後悔の念が激しく、この戦争中に精神に異常を来たして行方不明になった。

後世の人は、その美貌と悲運を哀れみ、彼女の美貌に嫉妬した女神が、ジョージに悪魔を取り憑かせ、誘惑させたとの言い伝えがある。


王国軍に快勝したライアンの麾下には新たに多くの領主が加わり、大軍を再編して王都を包囲する。


サモサ伯爵やコフタ子爵が仲介となり、国王と和平を締結。

その条件は首謀者シュラスコ親子の死罪、皇帝の死により帰国していた寡婦ベアトリス王女の降嫁、ライアンの辺境伯への昇爵や王国相談役への就任などである。


国王は全てをシュラスコ親子の企みと断じて、その所領を半減して長男ブレンダンへの継承を認めた。

なお、ジョージはすべての権利を剥奪され、人間狼として悲惨な最期を遂げた。後世、ジョージは女を惑わす悪魔の化身としてライアンの英雄譚の敵役として語り継がれる。


国王の言明にもかかわらず、錦の御旗の授与など王家の関与は否定しがたく、国王の求心力は大きく低下した。


なお、ライアンはこの王都での滞在時に後の寵妃シャーリーと出会い、一目で気に入りそのまま側に置いたと言われている。


シャーリーは下級貴族の娘と言われるが、その家族や系図等は全て不明であり、庶民の娘、孤児などとも噂された。

一説には前妻シャロンがシャーリーに成り代わったと言う者もいるが、それは空想が過ぎるであろう。


ライアンは前妻シャロンの不祥事に伴い、その実家ケバブ家の子爵位を取り上げていたが、シャーリーにそれを与え、女子爵としている。


シャーリーは常にヴェールを被り、男との接触を極度に避けていたが、侍女達の残した手記からは妖精のような美しさと評され、ライアンは生涯、彼女を近くに置いて寵愛した。


その寵愛ぶりは戦場にも同行させるほどであり、男は彼女に近づくことを禁じられた。


王都最大の実力者となったライアンに美女を差し出して近づこうとする者は多かったが、全て冷たい一瞥を浴びて退散させられている。


ライアンの身の回りを世話するシャーリーに対して、ベアトリスは正室として遇され、ライアンの政略のパートナーとして自他とも認める存在であった。


ベアトリスには、内戦を勝ち抜き最強の領主貴族となったポトフ家を王家の支柱とすることを兄の王から期待された。


当初、王族のプライドを持って領地に下ったベアトリスは家臣や領民を見下しギクシャクしたが、次第に現地に馴染み、領地の振興に貢献した。

ライアンは自らに欠ける政治・外交についてベアトリスのアドバイスを受け、王国内での存在を高めていく。


その後、シャーリーから長女ネラ、ベアトリスから嫡男アシュリーが生まれるなど、ライアンの周囲は落ち着きを見せる。


一方、国王はシャロン戦争の敗戦からの立て直しに奔走するが、中央集権策の緩和により王都は閑散とし税収は低下し、近衛軍の再建もままならない。

また、手足となるべき宮廷貴族の多くはシュラスコ派として処罰され、領主貴族の衆望はライアンに集まり、焦りを募らせていた。


国王は富裕な小領主に目を付けて所領換えを命じ、増収を図るが、そのうちの一家は従わず、戦争となる。


すぐに終わると思われた戦争は領主の抵抗で長引き、近衛軍の弱体化を見た王の伯父である大公は王位を狙ってシュラスコ派を集めて挙兵した。

(大公の乱)


国王は大公と対決するため、近衛軍に加えて領主貴族に集結を呼びかけるが、ライアンは動かなかった。

領主はポトフ家の様子を伺い、王に馳せ参じた者は少数に留まる。

その結果、王国軍と大公軍の戦いは長期戦となった。


大公の乱においては、大公からライアンに使者が送られ、中立を保ったという説がある。


その時の使者は後に軍務大臣に取り立てられるジャレビ(後日伯爵に叙爵)と言われる。

確証はないが、彼らの後の密接な連携から見て信憑性は高い。


王国の長引く内戦を見て、隣国共和国は大公と同盟を結び、王国に侵攻。(共和国戦争)

国王から共和国からの防衛戦を命じられたライアンは全権の委任と切り取り次第を条件に引き受けた。


多数の領主が参集する中、序戦は功を焦る若手領主の抜け駆けによりポトフ軍は敗戦を喫する。

しかし勢いに乗る共和国軍の戦法を見抜いたライアンの采配により、次戦を快勝した。


退却する共和国軍を追ったポトフ軍は国境を越える。そこで総指揮官の任務を解かれたライアンは、首都攻略を他の者に任せて、独自に海岸地域を占拠する。


一方で大公の乱では国王軍は優位に立つが、敗走する敵軍を追った国王が伏兵にあって戦死。

その知らせに混乱する各領主軍が共和国から追い出されるが、ポトフ軍は、失地回復と襲撃してきた共和国軍を粉砕し占領地を確保する。


国王を自称し、王都に進撃する大公軍に対して、前王の義弟として摂政に就任したライアンはとって返し大公と対決する。


王都近郊での戦闘は、大公軍の進撃をポトフ軍が迎撃、その最中に大公軍の予備だったジャレビが裏切ることであっさりと決着した。


この勝利でもはや王国内で並ぶ者がないライアンは、妻ベアトリスと宰相の助けを得て、王国摂政として政権を掌握する。

身分にとらわれない人材登用を実現、有能な下級貴族や騎士また地下の者でも引き上げる。


その象徴としては生まれもわからない卑しい出身から貴族となり、大公の娘を娶ったジャレビが挙げられる。


摂政ポトフ家の勢力拡大に比して、若い王子の存在感は乏しくなる。

王太子とライアンの長女ネラとの婚姻が噂される中、王宮にてポトフ家への毒殺未遂が発覚、首謀者として王妃と王太子が監禁された。

(注:この件については王妃の陰謀説とライアンによるでっちあげ説がある)


王位不在に対する再三にわたる諸卿諸侯の嘆願を聞き、ライアンは自らの即位は退けるが、王家の血を引く嫡男アシュリーの即位を認める。


これについては、ライアンは自らの即位を狙うが、簒奪への反発の大きさからやむを得ず旧王家の血を引く嫡男を王とし、実権を握ることとしたとの説が有力である。


アシュリーの王位簒奪の段取りを計ったブレンダンは宰相に復権、ジャレビは軍務大臣として伯爵になる。


ベアトリスを参謀に、この両者を両腕としたライアンは実質的な国王として死ぬまで実権を握る。


王国内の旧勢力を一掃し、能力主義を徹底したライアンの王国は国は富み、軍は精強を誇る。


その頃、王子と王妃が脱走して、共和国へ亡命する事件が起きる。

共和国は国土回復を国是とし、王国とは不倶戴天の敵。


そこへカイツ覇権国である帝国と新興の強国である連合王国の争いが絡み、国際情勢は風雲急を告げる。


ライアンは帝国と連合王国を天秤にかける構えを見せる。


焦る帝国に、これまでの不平等条約の是正や援助金の支給を約束させる。

従属国と見做していた王国を確実に取り込むために帝国は相互に王女を迎えて二重の婚姻関係を結ぶことを提案し、ライアンは思惑通りに対等国への格上げを成功させた。


その後の連合王国と共和国の連合軍の出兵に、同盟国の帝国の支援のためにライアンは出陣した。

帝国の行う一進一退の鈍重な戦いに剛を煮やしたライアンは少数の精兵で背後から奇襲、勝利を決めた。


退却する共和国軍を徹底して追撃し、そのまま勢いに乗って首都を落とす。

連合王国を攻めあぐねる帝国を尻目に共和国を併合した。


その時に共和国の併合を帝国に事後報告したのはライアンに使いとされたジャビレ。 


「カイツの統治権を持つ帝国皇帝の許しなく、併合など認められん」

と騒ぐ廷臣に対して、

「ならば我が主と戦場で見えますかな」

と恫喝し、皇帝に渋々認めさせたという逸話が残る。


共和国の残党を平定していく中で、王子と王妃が捕らえられ、せめてもの温情として自裁させる。

命乞いする彼らに、ライアンは憐れむように、自嘲するように、

「負けた王族の末路よ。何代あとか知らぬが我が子孫もこうなるのか」

と言ったと伝わっている。


共和国平定後は、連合王国の粘り強い戦いに手を焼く帝国から援軍を要請され、攻めあぐねる帝国軍を尻目に、不意をつく奇襲を敢行し、連合王国を追い詰め、滅亡に導いた。


勝利を主導したことによって王国は帝国を凌ぐ勢威となり、滞っていた相互の婚姻も帝国から実施を願うこととなる。


婚姻についたのライアンの態度については、末娘ジュリアを手放したくないと帝国輿入れに反対した話、

逆にジュリアに短刀を渡し、

「夫が暗愚であればこれで刺せ、同時にオレが侵攻して帝国を奪う」

と言ったのに、ジュリアは

「ではお父様を刺して、夫に王国を渡してもいいですわね」

と言い返されたとの逸話が残る。


なお、ジュリアに付き添い帝国まで送っていったのは事実らしく、帝都にやって来たライアンを恐れ、皇帝が三百名のライアンの配下に三万の兵で警戒させていた記録が残る。


アシュリーの妻となった皇女の手紙では、ライアンを粗暴な田舎武者と恐れていたのが、故国を離れた皇女への細やかな配慮に感謝した旨が記されている。


また、その手紙では義母についても書かれており、ベアトリスを油断できない女と酷評し、シャーリーについてはその美貌とライアンとのおしどりぶりに感嘆している。


ほとんど記録のないシャーリーの貴重な証言である。


(最期)

次男テッドと共和国の残党を征討した後、王都に帰還したことは確認されている。


その帰還の途上では、家臣に引退を口にしており、驚きをもって受け止められるとともに、自身の引退後の重臣の動きを探る意図も推測されている。


その後はしばらく王都から出ることはなく、政務はアシュリーに全面的に委譲。

そして突然、王都とポトフ領との途中の草原で死去した。


直前まで残党討伐の陣頭指揮をとり、外に出ていたことから病死とは考えにくい。


ライアンの死去と同時に寵妃シャーリーも死亡が確認されていることを考えると、その後専横を振るう正室ベアトリスと何らかの意見の対立があり、ライアンがシャーリーを連れて王都を出奔し、ネラの治めるポトフ領を頼ろうとしたところを、それを憂慮したベアトリスが暗殺したという説が有力である。


享年57歳。


死の直前に自分の人生を失敗と言っていたという言い伝えがあるが、一代で王朝を作り上げたライアンの言葉とは考えられない。


死後は、王朝の創始者として尊崇され50年後の三代王の時に、初代王として改めて諡号を贈られた。


墓は王都とポトフ領にあり、王都の巨大な墓では正室ベアトリスがともに埋葬され、ポトフ領の質素な墓では寵妃シャーリーが隣に眠る。


(人物像)

豪放磊落にして戦に当たっては死を恐れず先頭に立って戦った。生涯無敗と言われる。


少年期に家族を失い、故郷を侵略されたことは生涯の心の傷となっており、家族と故郷への思いは強かった。


子煩悩であったことは有名だが、また寵妃シャーリーへの独占欲は常軌を逸しており、彼女の顔を見た男は全て殺されたと言い伝えられる。


王族は家族や特定地域を偏愛すべきでないというベアトリスとは見解の相違があり、それが晩年の悲劇に繋がったという説がある。


王朝創設については、通説では困窮時に助けの手を差し伸べなかった王国への復讐から簒奪への意志を秘め、王女ベアトリスを娶り、王の急死という機会をとらえて我が子を国王としたとされている。


しかし、最近発見された長女ネラへの手紙では、王国運営を担わされたことへの不満や故郷に帰って引退したいなどの愚痴が書かれ、これが本物であればライアン像は大きく変わることとなる。


いまだにポトフ地域を中心に大きな人気を誇るライアンだが、伝説を剥いだ真実の姿について今後の研究が待たれる。


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wiki風に後世の評価を書こうとしたのですが、難航しました。

あと、ベアトリスとシャロンも書く予定です。










































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