失敗の人生
ライアンが気がつくと王宮の豪華なベッドの上であった。
「旦那様!
気がつかれましたか!
あれから大慌てで馬車でここまで運びました」
ベッドの横で手を握っていたシャロンが声を上擦らせて尋ねる。
周りを見ると、ベアトリスやアシュリー、医者達が囲んでいた。
「少し遠出が続いたから目眩がしたようだ。
騒がせてすまなかった」
立ち上がろうとしたライアンは身体の痛みで一瞬顔を顰める。
(背中も腰も足も肩も痛む。最近は腹に出来物ができて時たま猛烈に痛む。
長年の酷使でボロボロだな)
そう思うが、人前では精神力で苦痛を押し隠すことが倣いとなっている。
内心気合いを入れつつ、平然とした顔で立ち上がる。
「茶でも入れてくれ」
人払いして、部屋に残るのはシャロンとベアトリスとアシュリーのみ。
茶を啜るライアンの肩に、ベアトリスは手を置き静かに話しかけた。
「もう隠さなくてもいいのよ。
あなたのお陰で国内外とも敵は撃滅されて平穏になっている。
王宮で最高の治療を受けて、ここで長生きして子供達を導いて」
それを聞いたライアンは皮肉そうな笑いを浮かべて投げやりに言う。
「ベアトリス、異郷のベッドで寝ているだけならばオレは死んだのと同じだ。
まあ、お前にはここで息をしているだけでも、オレの武名は抑えの価値があるか。
だけど、もういいだろう。
お前を娶った縁だと思い、言う通りに生命を削って国のために尽くしたぞ。
もうオレは57歳になる。
16歳でポトフ家を継いでから40年間働いてきた。
子供ももう大人になった。
死ぬまでのわずかな間、それまで故郷で好きにさせてくれ。
なんならお前も一緒に引退すればどうだ?」
「故郷で何をしたいのよ」
やはりそう言うかと思いながら、ベアトリスは自分のことには触れずに聞いた。
「そうだな。
ネラに言って、ポトフ領の山麓のシャーリーと出会った場所、そこに猟師小屋のような家を建ててくれ。
そこで犬と馬を飼い、晴れた日は狩りや釣りをし、雨の日は武具を磨き、本を読んで酒を飲もうか」
今世の覇者とすら呼ばれる男にしては余りにもささやかな願いであった。
シャロンが口を出した。
「そこには使いやすい台所と暖かな暖炉が必要ですわ」
「シャーリー、お前はもうオレに付き合う必要はないぞ。
王都や帝都に出向き、貴婦人らしく観劇や美術鑑賞、美食を楽しむが良い」
ライアンの言葉にシャロンは拗ねたように答えた。
「私にとって一番楽しいのは旦那様や子供達といること、一番美味しいものは私の作るものを家族で一緒に食べることです。
旦那様が好きにされるのであれば、私も好きにさせていただきます」
「勝手にしろ」
そう言って茶を啜るライアンの顔は少し嬉しげに見えた。
「わかったわ。
ネラにはそのように伝えておくわ。
彼女も喜ぶでしょう」
そう言ってベアトリスはアシュリーを促し、部屋を出る。
「父上とお母様は相変わらず仲が良いことですね。
せめて晩年は故郷でゆっくりしていただきたいものです」
感心するように言うアシュリーに、ベアトリスは冷たく言う。
「ライアンはどこにも行かさない。
ここで治療して、死ぬまでいてもらう。
いえ、死んでも生きているように装うのよ。
ライアンが寝ている間に医者に見せたら、身体はボロボロで動いているのが不思議なほど、おまけに腹に大きな腫瘍もできていた。
いつ死んでもおかしくないわ。
でも死ぬまで、いや死んでも国のために働くのが王族の役目。
もうライアンは王の父なのよ。
いつまでも地方の小領主のつもりでいては困る。
もちろんネラには何も言わなくていい。
あの子は知らせれば大騒ぎしてやってくるから」
「母上!
それはあまりに酷い。
父上はずっと故郷に帰りたいと言われていました。
最後くらいは好きにさせて上げてください!」
アシュリーは母に抗議するが、一蹴される。
「アンタがしっかりしないから、ライアンを引退もさせられないのよ!
余計なことを言わずに、ライアンの威光がある間に政権を安定させなさい!」
ライアンの病は隠され、王都にてアシュリーを後見していると公表される。
それから一ヶ月が経ち、ライアンは衰弱が目立ってきた。
もはや一人で歩くのもままならず、誰かに肩を貸してもらわねばならない。
ある晩、彼は隣で寝るシャロンに話しかけた。
「どうやらベアトリスの奴、オレを死ぬまで王宮に閉じ込めるつもりだ。
遠国の名君は影武者を立てて三年間死を隠したそうだが、そこまでやるの気かもな。
そんなことをすれば跡継ぎが舐められるだけ、後は子供に任すしかないのにわからないのか」
そう言ってため息をついたライアンは痛みを堪えて起き上がる。
「どちらに行かれますか?
散策ならば肩をお貸しします」
いきなり着替えをはじめるライアンに、シャロンは怪訝そうに尋ねた。
「最期までアイツの思う通りになるなど真っ平ごめんだ。
それにこんな冷たい石の建物で死にたくない。
故郷の遥かな草原、まだ身体が動くうちにそこに帰る。
途中で力尽きるかもしれん。
シャロンは付き合わなくてもいい」
「今更何を水臭いことを。
シャロンの命は旦那様とともにあります。
では参りましょう」
深夜に旅装を整え、二人は部屋を出る。
部屋の前の護衛兵には、ライアンが、悪いなとの声とともに一撃をかまして気絶させ、そのまま二人は馬小屋に向かう。
門番の衛兵は、城に入る者は厳しくチェックするが、出る者には甘い。
「下働きの老夫婦ですが、娘が産気づいたので帰ります。遠方ですので馬を借りました」
との口上を信じて通してくれた。
「はっはっは、脱獄したようで愉快愉快。
こんな老夫婦でも駆け落ちしているようじゃないか。
追っ手に捕まる前に飛ばすぞ」
久しぶりに外に出てご機嫌のライアンにシャロンも笑みをこぼす。
彼女も長年のライアンへの随行で馬の名手となっていた。
夜を徹して馬を駆けさせた後、朝日が昇る頃にライアンとシャロンはパンと干し肉との簡素な朝食をとる。
「昔は丸一日馬を飛ばして、その後に戦っていたのに、数時間で限界だ。
歳は取りたくないものだ」
ライアンは木陰でマントを下に引き、シャロンを隣に抱き寄せて寝る。
数時間の睡眠で起きた二人は再び馬を飛ばすが、ライアンは徐々に姿勢が傾き、やがて馬に身体を預けるようになった。
「旦那様、王都に帰りましょう」
苦しげな夫を見かねたシャロンの言葉を跳ね除けて、ライアンは少しずつでも馬を進ませる。
もう身体は軋みを上げている。
馬上で苦しそうな表情はシャロン相手にもはや隠す必要がないためか。
「帰るんだ、故郷に帰って死ぬんだ」
呻くように、自らに言い聞かせるように言葉を吐き続ける夫の横にシャロンは付き従う。
やがて限界が来た。
ライアンは突然に力を失い、馬から下に転がった。
広い草原の中、シャロンは木陰にライアンを寝かして、口移しで水を飲ませた。
夜になると焚き火をして暖をとる。
もうライアンは動けなかった。
朝の残りを食べて、二人はこれまでの人生を語り合った。
「ネルが生まれた時が一番嬉しかったな。
我が子というものは可愛いものだと実感した。もちろん他の子供も可愛い。
次に嬉しかったのはシャロンと結婚した時か、こんな美少女がオレの妻になってくれるのかと思ったよ。
三番目が銀を掘り当てた時。
あの時は一晩中お祭り騒ぎとなり、あるだけの酒を飲んだものだ」
ライアンは楽しかったこと、嬉しかったことだけを話す。
突然家族を亡くし、窮乏の中を這いずり、妻に浮気されるという辛いことも多かったが、それは何も言わない。
また、限りないほどの勝利や近隣の覇者となったことも誇らない。
彼が話すのは、家族とポトフ領のことばかり。
シャロンは夫の言葉をずっと微笑んで聞いていた。
翌朝、物々しい多くの兵士達に二人は囲まれていた。
その先頭ではアシュリーとネラが泣きそうな顔で二人を見ている。
二人がいないことに気づき、ポトフ領に向かったのだろうとアシュリーは姉に連絡したのだ。
寄り添う老いた父母を見ながらネラは語りかけた。
「お父様、お母様、
私と共にポトフ領に向かいましょう。
馬車を用意しますわ」
「いや、ベアトリス母上から王都に連れて帰るように言われている。
王都に帰った方がいい医者もいる」
ネラとアシュリーが口論していた時に、ライアンがぼそっと口にした。
「ネラ、頼んだ猟師小屋はできたか。
オレはもともと小領主の次男。
王国の近衛軍で稼ぎ、小金が貯まったら故郷で小さな農地を買いながら、猟師でもしようと思っていた。
できれば可愛い妻と子供を連れて。
そこで子供が巣立てば、老後は妻と二人でのんびり暮らすつもりだった。
人生計画は全くはずれたが、最後だけでも実行したいものだ」
何も聞いていないネラは目を白黒させるが、必死で目配せするアシュリーに合わせる。
「勿論よ、お父様の好みにあわせた、素敵な小屋ができているわ」
「それはいい。
そこで暮らすのが楽しみだ」
ライアンは嬉しげに笑った。
そこへ馬車でベアトリスが到着した。
彼女はライアン達の前に立つと怒った声を出した。
「ライアン、シャーリー二人ともどういうつもり!
あなた方がいないことがわかって大騒ぎしたのよ!
騒ぎを収めるのに私がどんなに苦労したか。
すぐに王宮に帰ってきて。
王父の家出など前代未聞。
もう一介の田舎貴族ではないのよ。
家臣や諸外国の笑い物になるわ」
「オレはもう故郷に帰る。
物知らずの田舎者で十分、王族など誰が望んだ!
戦争と政に縛られるこんな人生など一度も望んだことはない、オレの一生は失敗だ!」
これまでの我慢を晴らすかのように、ライアンは叫んだ。
それに怯むベアトリスにシャロンは青ざめた顔で頼む。
ライアンの失敗の人生には、彼女の浮気も含まれていることをシャロンは感じていていた。
「ベアトリス様、お願いです。
もう旦那様の好きにさせてあげてください」
「母上様、外面のことならば心配ご無用。
テッドやジュリアにも、更に宰相シュラスコと軍務大臣ジャレビにも父が居なくなったと急使を遣わしました。
今頃何処も大騒ぎして、こちらに飛んでくるでしょう」
ネラが澄ましてそう言うと、ベアトリスはもう隠蔽するには手遅れだと悟り、内心怒り狂った。
(ライアンが指揮できるかどうかは最高の国家秘密なのに、この子は勝手なことを!)
しかし、その後にネラの用意した馬車は無駄になった。
ライアンは激しい腹痛に襲われていた。
衝撃で腫瘍が破裂した恐れがあり、馬車に乗せることはできないと医者は判断した。
草原の中に大天幕が張られ、ライアンはそこで寝かされる。
宰相や軍務大臣を筆頭に高官達が馳せ参じた。
ライアンは、ブレンダンとジャレビ達の功臣にアシュリーの補佐を頼むと後を託した。
ポトフ領からはライアンを知る旧臣達が、更にサモサやコフタなどの旧友もやってきた。
息をするのも苦しげなライアンは彼らとヴァルハラでの再会を約し、握手で別れる。
最後に残ったのは家族。
次男テッドは馬を何頭も乗り潰してやってきた。
「父さん、まだ死ななくていいだろう!
オレはまだ父さんに弓でも剣でも勝ったことがないのに、勝ち逃げするのか」
直情的なテッドは偉大だった父の変わり果てた姿を見て大泣きした。
日に日に弱りゆくライアンの心残りは末娘のジュリアだが、帝都に同行し、すでに別れは済ませているつもりであった。
医者が今夜が山、お別れの用意をと告げた頃に、帝国で選り抜きの馬に引かせた馬車でジュリアはたどり着いた。
「ジュリア、帝国の皇太子妃が板についたな。
こんな老いぼれに会うために遠くまで来ていいのか?」
ライアンは無理に笑ってジュリアの手を取った。
「父に会うために娘が帰るのは当たり前でしょう。
それよりお父様が重体と聞いてみんな大騒ぎ。その隙に皇帝用の馬車を掻っ払ってきたわ」
ニヤリと笑うジュリアににライアンも笑った。
子供達が慌ててやってきたのはライアンの最期に会うためだけでない。
シャロンも殉じるだろうと考えた為でもある。
ライアンとベアトリスが政務や軍事に忙しい中、実質的に育児を担ったのはシャロンである。
情を強く持たないように乳母に任せるべきというベアトリスの言葉を聞かずに、シャロンは懸命に4人の子供の面倒を見た。
子供達は幼い頃、ポトフ家の質素な館で、暖炉に集まり、シャロンのシチューを食べて、ライアンの戦さ話を聞き、丸まって同じベッドで寝ていた。
高位貴族と思えない育て方にベアトリスは苦い顔をしたが、昔に家族との縁を絶たれたライアンはそれを良しとした。
今や離れ離れとなった子供達は、父と母が亡くなる前に、ポトフ家の最後の団欒に集まったのだ。
「お前達、よくもいい歳の大人になっても集まってくれたものだ。
オレの人生の宝物はお前達、これで心残りはない。
故郷に帰れなかったのは残念だが、馬を飛ばし、狩りをするのはヴァルハラで行うこととしよう。
王族や貴族などという束縛ばかり多い地位を与えて悪かったな。
オレのように人生を失敗と思うことのないように生きてくれ」
そう言うライアンにシャロンが声をかける。
「旦那様、私が先にヴァルハラに参ってお待ちしておきます」
「シャーリー、お前を一人で先に行かせると他の男に誘惑されて何処かに行かないか心配だ。
オレがお前を出迎えることとしよう」
ライアンはユーモアを交えながらも、最後まで嫉妬深さを隠さない。
シャロンは血が出るまで唇を噛み締め、表情を隠し、「仰せのままに」と答えた。
ライアンはベアトリスに目を向ける。
「お前のおかげで刺激の多い人生となった。最後まで王族の覚悟を持てない田舎領主に不満だっただろう。
もしも次の人生があるなら、もっと良い伴侶を見つけて、オレは見逃してくれ」
さすがに今際の際の嫌味にはベアトリスも顔を引き攣らせた。
子供達が非難の視線を向けているのも痛い。
「最後まで小言を言って悪かったわ。
だからそんな意地悪を言わないで」
「まあ、ヴァルハラには先に行って待っているさ。
子供のためにと頑張るのもいいが、見守るのも親のあり方だと思うぞ」
そして遺言があると二人の妻を出ていかせ、子供達だけにすると、真面目な顔で言い残した。
「血は水よりも濃い。
オレは一人で辛かったが、お前たちは兄弟で助け合ってくれ。
オレが死ねばベアトリスは功臣の粛清に乗り出すだろう。
ブレンダンもジャビレも一筋縄ではいかない男だからな。
しかし、ベアトリスがそれに止まらずお前達すら粛清する気配を見せたら、汚名を負わせて引退させろ。
あとは手が綺麗なお前たちで運営すればいい」
ライアンは苦しい息の中でそれだけを子供に言い残す。
そして深夜に家族に見守られて死んだ。
死ぬ時には聞こえにくい声で
「シャロン!」と叫んで事切れた。
母の名をシャーリーとしか知らない子供達は怪訝な顔をするが、シャロンもベアトリスも何も言わなかった。
彼の死を見届けたシャロンは、死後の手続きを指示するベアトリスの声を背後に外に出て、自らの天幕に向かう。
その彼女を子供達が追ってきた。
「お母様、すぐに行かなくてもお父様は待っていてくれるわ」
「お母様、私と帝都観光をして、お父様に土産話を持っていってよ」
必死で引き留める子供にシャロンは微笑みかける。
「ありがとう。
でも早く行かないと、私がふらふらと浮気しているかもと旦那様が心配でヴァルハラに行けないの。
だからもう逝くわ。
よければそれまでお話ししましょうか」
シャロンは天幕に入ると、止める間も無く用意していた毒薬を飲んだ。
そして彼女を囲んだ子供達と、意識がなくなるまで昔話に興じ、彼らに見守られて死んだ。
「羨ましくないと言えば嘘だわね。
でも私は王族の誇りと責務がある。
こんなことはできないわ」
シャロンの遺骸に取り縋って号泣する子供を見て、ベアトリスはコニーにポツリとこぼす。
元々の貧乏貴族に似合った簡素な葬儀と故郷で質素な墓にしてくれというライアンの願いは踏み躙られ、国を挙げての葬儀と王都に巨大な墓が建てられる。
ネラは両親の遺骨を持って、ポトフ領に願い通りの小さな墓を建て、そこで祈った。
一連の葬儀の儀式が終わると、ベアトリスは直ちにブレンダンとジャレビを呼んだ。
参内した彼らは捕えられ、謀反の罪で一族もろとも処刑される。
「悪いわね。
ライアンという重みを失った今、名門公爵や王家の妻子を持つ実力者を生かしておく余裕がないのよ」
ベアトリスは王の権限を奪い、その後も手を緩めることなく、若いアシュリーの障害になる可能性のある功臣を粛清していった。
最後に残ったのは、王国に対抗できる実力を持つ弟テッドの治めるポトフ公国とネラの継いだポトフ辺境伯家。
この両国が組めば王国は危ないとベアトリスは危惧する。
流石に殺すのは忍びないと、所領の大幅削減を計っていたベアトリスはアシュリーに拘束された。
何故と叫ぶ母親とアシュリーは言葉を交わした。
「あなたのためにやったことよ。
それがわからないの!」
「まさか本当に子供のことまで粛清しようとするなんて。
父上の言う通りだ」
アシュリーのクーデターは成功したが、コニーの手引きで軟禁を脱したベアトリスは娘ジュリアを頼りに帝国に走る。
「ははっ。
本当に私を頼って帝国に来たの?
もうあなたの役割は終わり。
後は悪名を負って消えてくださいな」
頼りにしていた娘に袖にされ、ベアトリスは崩れ落ちた。
ベアトリスの知らないところで4人の兄弟姉妹は連絡をとっていた。
厳重な警護で王都に戻されたベアトリスはそのまま修道院に入れられ、死ぬまでそこから出られなかった。
アシュリーはベアトリスの粛清にあった者を赦免する。
野放図に拡大したライアンの時代から厳しい引き締めを行ったベアトリスを経て、実質3代目のアシュリーの代になってポトフ王国は安定した。
通称ポトフ御三家と言われる王家、大公家、辺境伯家は血筋を交えつつ、長く安定した統治を行う。
ポトフ王朝においては、ライアンが言った「失敗した人生」という自己評価は消されて、始祖は無謬にして古今無双の英雄と称された。
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ご声援を頂き、調子に乗って思ったよりもはるかに長くなりました。
ご愛読ありがとうございました。
後はエピローグ的なもので終わりです
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