「軍事郵便」 河内仙介 1940年上半期 第11回

 第11回は、直木賞では初のダブル受賞の回となった。一方は負傷兵との恋愛という形で戦争と関わっていたが、「軍事郵便」では、戦争により生き別れてしまう異母兄弟を描く。

 実父、東稔貞吉に捨てられ、貞造は芝村巡査夫婦に育てられる。貞造は機械にのめり込み、父の期待と反して工場員として働いた。やがて独立し、自らボールベアリングの工場を立ち上げた。戦争に伴い、需要が増加するなかで、東稔義次郎と名乗る少年がやってくる。義次郎はやがて軍に召集され、貞造に手紙を送った……

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