「小指」他 堤千代 1940年上半期 第11回
堤千代は従来の文献では直木賞受賞時は22歳と現在に至っても最年少受賞とされている。また、戦前唯一であり、更に本賞初の女性受賞者となった。
「小指」は女性と負傷兵の儚い恋模様を描いている。染が指を切ったこと聞き、「わたし」は彼女に会うことにした。会うと、染は体験談を聞かせる。染は現代の杉田玄白と自称する軍医と知り合いなのだが、彼からとある負傷兵の慰問を頼まれた。病院にやってくると、負傷兵は腕を切り落とす前に女の手を握りたかったという。染は次第に彼に惹かれていき、付き合い始めるのだった……
本作は、実を言えば第10回にも候補として挙げられた。その回は受賞が見送られ、半年後、その他の作品も参考に、「小指」を主に、業績によって受賞されたのだ。
初の女性受賞者ということで、記録上重要な人物だが、彼女は生まれながらあった心臓病が原因で、僅か38歳のうちに他界した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます