2日目(夜) 美少女アンドロイドのバグデレ・入浴サポート♡

(浴室であると分かるように、シャワー音や湯を流す音などを)

(戸を一枚隔てた距離感から、聞こえてくるアンドロイドの声。『 』表現)


『……マスター、マスター? お湯加減ゆかげんはいかがでしょうか? 今日は特別リラックスできるよう、ハーブの香りの入浴剤にゅうよくざいなんて入れてみたんですけど……』


『……気持ちいい、疲れが取れていく感じがする、ですか? えへ、えへへ……よかったですっ、ほんとによかったぁ……』


『……では! 生活サポートの本領発揮ほんりょうはっきですっ。今から、このワタシが……』


(浴室の戸を開く音)

(浴室内なので、声にエコーがかかるように)


「マスターのお背中、お流ししますっ――お任せくださいっ♪」


「あれ? 何をあわててらっしゃるんですか、マスター? あっ、もしかして……」


「ご安心ください――ワタシのボディは最先端仕様さいせんたんしよう防水加工ぼうすいかこうはバッチリです! まあ普段も家事やお掃除で、水回みずまわりの仕事もしますからねっ」


「念のためレオタードふう防水ぼうすいウェアも身に付けてますし、問題ないかと!」


「なので、心配ご無用です! むしろリラックスして、ワタシにお任せいただければっ。マスターのお体、しっかり洗わせていただきますよ~♪」


「まあまあ、そう遠慮えんりょなさらず……どうぞ、お座りいただきましてぇ~……」


(至近距離で、耳元で囁くように。エコー付き)


「では、マスター……まずはお背中、おながいたしますね……♡」


「マスターの大切なお体ですから、丁寧に、丁寧に~……大切に、そう、た~いせつに……ごしごし、ごし、ご~し……♡」


(ピピッと短いスキャン音)


「むむっ。マスター、少し緊張が検知けんちされましたよ? どうぞ、ワタシを信頼なさって、全てをお任せくださいませっ」


「そう、ワタシはマスター専用の、マスターのためだけの、アンドロイド……ワタシに対しての全ての権利を、マスターはゆうしてるんですから……」



「だから何も、気をつかうことないんですよ~……♡

 思う存分、甘えちゃってもいいんですよ~……♡」



「そうです、そうです、力を抜いて~……は~い、ワタシがぜんぶ、お世話しちゃいますからねぇ~……甘やかされるのも、マスターのお仕事ですからねぇ~……♡」


「……よぉ~しっ、お背中、ぴっかぴかですっ♪ それでは仕上げに……」


(少し距離を離して)


「ワタシに搭載とうさいされた放水機能ほうすいきのうで、お背中をキレイサッパリ……えっ?」


「それは食器のしつこい汚れとかを落とす時のヤツじゃないか、って……?」


「そうです、そうです! さすがマスター、良くご存知ぞんじでっ♪ この高圧洗浄こうあつせんじょうなら、それはもうキレイサッパリ……」


「えっ、オーバーキル? 背中がキレイサッパリ無くなるわ、って?」


「ふんふん、シャワーで充分……なるほど、そういうのもあるんですねぇ……」


「かしこまりました! まあ高性能アンドロイドであるワタシには及ばないでしょうけど、このシャワーヘッドさんにも役割を与えてあげよーってもんですよ!」


(シャワーで背中を流す音と、楽しそうなアンドロイドの声)


「ふん、ふん、ふ~ん♪ キレイキレイしましょうね~♪ スキャン、スキャン♪ 血行けっこうもよくなってますよ~、元気になりますよ~♪ やったぁ♪」


(キュッ、と閉める音でシャワー停止。ポタポタと水滴の音)


「はいっ! お背中お流し致しましたっ。お疲れ様です、マスターっ♡」

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