第15話 友人を守りたい気持ち
ツィアを正式に迎えるためにやる事は沢山ある
ちょっとでもツィアが見下されたりしない様に
きちんと整えてあげたい
忙しくしていると時間がたっていっていいな
最近はまだ☓☓統合に抵抗をみせる派のテロ行為や戦闘行為未遂もあるし、ツィアの御降嫁までにはなんとかしたいな
とりあえず明日も学校だから休も
おやすみなさーい
「おはよー」
いつもの面子で学校に向かう
「練人まだキョロってんの?」
「気になるんだもん」
そんな話をしてると後ろからきた仁が突然あっちを指さして
「あの人とか体型とかが射出隊っぽくねー?」
とか言い出す
やめなさい。アレはホントに馬車廻の嫡男で射出隊副隊長じゃないか!
めちゃめちゃ怒ってるからやめなさい!
「そういうのやめろよ仁。ってか綺麗な人だなー。ハーフか外国人さんかなぁ?」
「国際科の回田先輩だよ。同じ演劇部。」
沙希が助け舟
「へー。部活同じなんだ」
もう隠す気もなく手をつないでる仁
はいはい。もーいーよ…
と思っていると後ろからツインテールの女子がやってくる。沙希の親友谷田ゆきなだ
「おはよ。沙希ちゃん!」
「おはよ」
仁と手をつないでる部分を見てから
「ねぇ。鎧さ、貴族って事はないよね?」
「は?なんで?何突然」
「よくある話みたいに、市井の女の子を遊び捨てていくみたいなのに沙希ちゃんが巻き込まれたら困るのよ!なんなの、市井の高校にいるとかわけわかんない!私は親友を守りたいの」
「……逆にさ、沙希が貴族だったら俺んこと守ってくれるの?」
「は?沙希ちゃんは違うわよ」
「なんで」
「沙希ちゃんは優しいもん!」
「んだと!?俺も優しいだろ!」
わけわからないな…うるさい
うん、でもそうなんだよな…爺さんの代で公妾制度も無くなって貴族の子を育てる一人母が苦労する話も沢山あったしなあ…やっぱバレたくはないな…
わぁわぁしながら登校していると、突然警戒アラートが鳴り響く
と、同時にパンパンと音がして地面が爆ぜる
ヤバイ、入り込まれてる 狙撃兵がいる
「こっちだ逃げよう!」
練人やゆきなちゃん、他の市民をそれとなく誘導しながら逃げる
バレたくないから戦わない
「うわぁ」
あちらで誰か転んで逃げ遅れた様だ
どうしようか一瞬悩んだすきに、逃げ遅れた人と一緒に登校していた男が振り向き腕を延ばす振り向いてまた延ばす
樹上から頭を撃ち抜かれた狙撃兵が、反対側の建物からも同じく頭を撃ち抜かれた狙撃兵が落ちる
「回…田?」
「大丈夫か!?こっちにこい!」
ボタンの取れた制服をひるがえして友人を抱えた回田さんはそのまま無事な場所へ走る
「太一っ!?」
「黙ってろ」
更にしゃがんで石を掴み、3方へ飛ばす
「…とりあえず全部落としたかな?」
そう言って危険がないか敵をあらため始めた頃
馬車廻率いる隊が到着した
「…これは…」
落ちている兵を見た射出隊長は深くため息を吐いたあと息子を呼ぶ
「
「は〜ぁい」
「た…ちかぜ?太一…?」
「馬車廻 太刀風。射出の副隊長やってる」
気まずそうに言ってから父の所へ行く
「うわわわ!仁!!本物!ホントに本物!」
「貴族…?」
「え…、ほんとに?」
「射出の副隊長ってスキンヘッドじゃなかったっけ?」
ザワザワしてる
…太刀兄、学校とかどうするんだろ…
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